エコール学院螢田教室のブログ

小田原で泉中学校,富水小学校,東富水小学校に完全密着した学習塾 日々のアレコレを生徒・保護者様に発信するブログです

01 2017
中1生の授業でのこと。
ちょうど苦手とする部分の演習に入ったこともあり、苦戦が続いています。
文字式の計算は難なくこなせますが、それを使って数量を表すとなると、小学生のツケがやってきます。

特に尾を引くのが「速さ」と「割合」です。

まさにこの2つでつまづいており、4問中4問きれいにミスをしました。
割合は、小学校時代に全く理解できていなかったようで、原理が分かっていません。
割合の本質を一言で言えば「ただの分数」です。
先日の中3選抜クラスの理科で解説したのもこの「割合の本質と活用」でした。
中3のトップクラスでも本質的な理解をしているかと言われれば怪しいのですが、「く・も・わ」みたいな変な小技に頼ると、全く難しい問題に歯が立たないビギナーになってしまいます。

中1生にも理解できるよう、割合の本来の意味をさらっと数分でまとめ、解説しました。
とりあえず理解はしたようですが、その後が悪い。

まずメモが不足しています。
計算の途中式とかは丁寧に板書を写すのに、本筋と離れたものに対するアンテナが鈍すぎます。
そこには本筋と離れるだけの理由があり、それゆえ重要性が高いということなんですけどね。
小6生に1名メモ魔がいますが、彼女を見習わせたいくらい。

解説を理解するのは簡単です。
そりゃ、こちらも分かるように話していますからね。
問題は、帰宅した後自分で反芻しなければならないということです。
メモが不足していると、記憶からすぐに吹き飛んでしまいます。
忘れずに復習をしたいならおのずとメモに手が伸びるはずでしょう。

そして、間違えた問題のチェックをしていません。
間違えた問題はテキストにマーカーで印をつけ、解き直すことを忘れないように工夫をするのが普通ですが、私の解説をノートに写して終わりにしようとしています。

そこで、おそらく耳に何重もタコができるくらい聞かされている話ですが、間違えた問題の理想的なフォローの仕方を再度説明しました。

まず、すぐにミスの原因を探る。
これは解答と解説を熟読し、理解すればOK。
その後、すぐに解き直す。

これでその場では当然解けるようになるでしょう。
問題はこの先の取り組み方です。

間違えた問題そのものを解けるまで解くのは当たり前ですが、ちょっと数字が変わったりしたら解けない、なんてことはよくあります。
問題集から似たような問題を探し、集中的に演習します。
理解した解き方を異なる数字で何度も繰り返すことで、肉付けができるのです。

そして、最終的ににっくき間違えた問題に戻り、本当に自分の力で解けるかどうか試すのです。

少年マンガの王道ですね。

強い敵にボコボコにやられる
自らの弱さを自覚して修行の日々
リベンジして勝利!

せっかく修行をしたのに、リベンジしないで他の敵に挑んだとしたら興ざめでしょう。
強い敵にやられて「俺はあいつにはもうかなわない!」なんて諦めたらそこで連載終了モノです。

でも、勉強では平気でおなじことをやらかしてしまうんです。
同じ問題を解かずに他の問題ばかりやってたら、間違えた問題が解けるようになったか、自分の実力が成長したか判断できません。
間違えた問題は「これは難しいからテストに出ないだろう」と勝手に諦めて簡単な問題だけたくさん解いても、計算が速くなるだけで難易度はいつになっても上げられません。

「修行してリベンジ」が少年マンガでも勉強でも王道です。

そんな説教を少年ではなく少女にしました。
ウチの教室、生徒の8割が女子なので。
きっとドラゴンボールとか知らないんだろうなあ……ワンピースの方が良かったでしょうか(1巻しか読んでませんけど)。

次回までに修行を積んだ上でリベンジをしなさい、と言ってあります。
果たして、修行の成果やいかに、といったところでしょう。
確認テストに出すのは見え見えですので、さすがにやってきますね。

中2生も次回数学の確認テストです。
前回は満点がたった1名しかいなかったので、今度は半数以上の生徒が仕上げてくることを期待しています。
でも中2生、この夏期特訓は良いテンションで取り組んでいます。
ひょっとすると、第2回テストで化けるのは中3生ではなく、中2生かもしれませんね。

中1 中2 勉強法

夏休みの宿題の代名詞、自由研究。
中学生はともかく、小学生は大変だと思います。
だって、研究のやり方を習ってないですもんね。

「どうやって研究するか」
「どんな実験をするか」
「どうやってまとめるか」

こんなの、普通に教科書を進めてるだけじゃ習いませんから。

一方、中学生は日頃実験を行いレポートをまとめる作業を繰り返しています。
実際に実験をしているわけですし、考察を書く練習も行っています。
これで「やり方がわからない」というのはもはや甘え。
現実的に、実験方法がわからないと相談に来る生徒はとても少ないです。
(実はどのような実験をするかでほぼほぼ内容の善し悪しが決まってしまうのですが)

小中学生の自由研究、最大の壁は何か。
それは実験でもまとめでもありません。

自由研究のテーマ決め、それが問題だ


どんなものでも題材さえ決まればあとは簡単です。
世の中の奥様方は夕飯のメニューを考えるのが一番苦痛らしいですよ。
私も中学校の美術のとき、絵を描くモチーフに悩んだあげく困り果てた勢いで部室にあったペットボトルを描いていったら猛烈に全否定されました。
何描くか決めといてもらったら楽なんですけどね。

自由研究のテーマ決めがはかどらず、伸ばし伸ばしにして結局最後まで残ってしまう。
何というあるあるでしょう。
気づいたときには実験をやる暇も無いわけで、ネットに頼ってそのままパクりがちなのですが、学校の先生はたいていのサイトはチェック済みですから、バレバレも良いところです。
あげく出典元を明記しない(丸パクリだから出来ない)から、余計評価がダウンする悪循環。

そんな悩める小中学生が自力でテーマを決める方法をシェアしようと思います。
今まであらゆる生徒からテーマ決めの相談を受けましたが、絶対テーマは自分で決めさせています。
そのとき生徒に教える方法を説明しようと思います。

自力でテーマを探す方法


1.ルーズリーフと筆記用具を用意


メモ帳でも何でも良いのですが、より多くの内容をメモできるという意味でルーズリーフが適任です。

2.家中を歩き回り、自分が原理のわからないものを探す


研究の醍醐味は、「分からないことを調べる」「分からないことを試す」「無いものを作る」ことにあります。
このうち、小中学校の自由研究は「分からないことを調べ、試す」のがやりやすいでしょう。
そこで、身近なもので「分からないこと」を探します。

自宅を練り歩き、目にしたものの原理を考えます。
パッと分かるものは研究するまでもありませんので、あえて分からないことを探すのです。

今まで実際に過去の生徒が見つけたネタはどのようなものがあったか思い出してみると……

・部屋の隅にたまるホコリが綿みたいになる理由
・掃除機のしくみ
・エアコンのしくみ
・テキストが雨に濡れて乾いたときにシワシワになる理由
・よい換気のやり方
・ジュースを開けたとき炭酸でもないのにプシュッとなる理由
・タオルが上から乾く理由
・2階の方が暑い理由
・トイレットペーパーはなぜ流しても良いのか

まあ、たくさんありますね。
これらをルーズリーフが埋まるまで(20個以上になるでしょう)探し続けましょう。
ここで親に聞いてはいけません。
我々大人の心は曇っていますので、「そんな仕組みも知らないのか」「それは○○だからだよ」「そんなテーマよりもっと学問らしいものを探しなさい」などの余計なアドバイスが飛んできてしまいます。
(将来娘に言ってしまいそうだなあ、私……)
ここはひとつ、小中学生らしいピュアな視点で探しましょう。

この段階でたくさんテーマが挙がっているので、もうテーマ探しに困ることは無いんですよね。
結局、理科の自由研究という思い込みが強すぎて、どうしても学問的なことばかり探してしまうので、結果非常に狭い視野で考えてしまっているのがテーマ探しに難航する理由です。
理科ってつまるところ、身の回りにあるあらゆるものの原理を研究する学問です。
偉大な発見も、意外としょうもない生活の疑問から発展していったものだったりします。

また、自分が探した疑問というところにも価値があります。
研究は「知りたい」というモチベーションが強いほどはかどりますから、誰かの押しつけではなく、自分が分からないことをやるからこそ良い研究になるのです。

それに、実験の結果が見え見えでないところも良いですよね。
自由研究には「実験前の予想」が欠かせません。
結果が分かっている実験など出来レースもいいところ。
ちゃんと実験前に予想をまとめておき、結果が全然違うものになったらより楽しいですね。
より考察をまとめるのが楽になります。
結果が見え見えの実験ほど考察(=分かったこと)に何を書くかネタ切れになりがちですしね。

3.テーマを絞る


こんなにたくさん研究するわけにもいきませんから、泣く泣く絞ります。
このとき気をつけることが2つあります。

1つは、調べて終わりにならないこと。
もう1つは、実験が可能であること。

この2つを満たしているものをテーマとして採用すれば良いのです。

先ほどの例を実際に検証してみましょう。

・部屋の隅にたまるホコリが綿みたいになる理由

ホコリの成分を調べ、ホコリのたまる様子を記録することは可能です。
ただし、ホコリの成分を調べるのが非常に難しそうなので、△といったところ。

・掃除機のしくみ
・エアコンのしくみ

この2つは調べて終わりになりがちです。
しくみを調べたあと、自分で作ってみたら良い研究になるでしょう。
エアコンは難度が高そうですが、ヒートパイプを使えば不可能ではありません。
ま、少しハードルが高いのでボツですね。

・テキストが雨に濡れて乾いたときシワシワになる理由

調べれば原理は分かるでしょう。
その後、紙によってシワシワ具合が異なる様子を調べたり、濡れてしまった紙をどうしたらシワシワになるのを防げるかを研究すると、よい自由研究になりそうです。

・よい換気のやり方

理論を調べたあとに、自宅で実践してみるのは良さそうですね。
その際は家の間取り図を書いたりして視覚的にわかりやすくすると工夫が見られて良いでしょう。
余談ですが換気と称してエアコンがかかっている部屋の窓を開けるウチの妻をなんとかしてください。

・ジュースを開けたとき炭酸でもないのにプシュッとなる理由

窒素です。
これで終わってしまうような内容はその後の発展もありませんので、おすすめできません。

・タオルが上から乾く理由

この子はちゃんとお手伝いをしているんでしょうねえ。
じゃないとそもそもこんなこと知らないでしょうから。
まあ、散々巷でやりつくされたネタでしょうけど、どう乾かすと速く乾くかの比較などをやってみると楽しいと思います。

・2階の方が暑い理由

アパート暮らしには無縁ですが、2階建ての家に住んでいると直面するこの現象。
屋根の形状や換気方法に大きく依存しますが、自宅を調べれば必ず原因が分かるでしょう。
また、その解消法を研究してみると、より充実した内容になりますね。

・トイレットペーパーはなぜ流しても良いのか

トイレットペーパーが水に溶けるからでは無いので、小中学生が調べてみるのは面白いと思います。
あとは、紙の素材による水への散らばり方を実験し、なぜトイレットペーパーが流すのにふさわしい紙であるかを結論づけてあげれば十分な研究になるでしょう。

このように、自由研究にふさわしいテーマは、調べたあとの発展性があるかどうかがポイントになります。
何を難しいことをする必要はありません。
調べたことを実践するだけでも良いのです。
こうしてみると、10円玉を磨いたりするド定番の自由研究が全然研究になっていないのがよく分かると思います。

4.どうしてもテーマが絞れない人は


たくさんテーマを見つけられたはいいけど、絞りきれない人もいると思います。
そのときは仕方ありません、他人の知恵を借りましょう。
学校の先生がベスト、塾の先生は次善の策ですね。
たいていの中学校では理科の自由研究相談日なるものを設けているでしょうから、テーマをズラッと提示して、先生のアドバイスをもらいましょう。

塾の先生も相談しやすいでしょうから、オススメです。
でも、学校の先生の方が良いでしょう。
先生のアドバイス通りに実行して、しっかりしたものに仕上げれば、先生は更に評価を高めてくれるからです。

理系に強い保護者もアリだと思います。
ウチの教室の親御さんも理系パパが何人かいらっしゃるようですし、昔取った杵柄(現役かもしれませんが)で張り切って教えてくれると思います。
くれぐれも親子ゲンカに発展しませんように……

もはや「自力で」から逸脱していますが、テーマを探し出したのは自分です。
そして、そうやって探し出したテーマなら、おそらく同じ学校の誰ともかぶりません。
オリジナリティあふれる自由研究になるのは間違いありませんね。
勝ち確でしょう。

さあ、早く始めよう


自由研究は、テーマが決まらないとどの程度の期間が必要になるか分かりません。
可能な限り早めにテーマを決め、実験などの計画を立てていきましょう。

私も課題をノンビリ進める部類の人間でしたが、自由研究を最後に回すことだけはしませんでした。
小学校のときにやったカイワレを使った日照と水質の自由研究は、夏休みに入る前に実験が終わりました。

え?フライング?

夏休みに実験をしなければならないルールなどありませんからね。
むしろ何で夏にやってんの?と言いたいくらいです。
どうせ自由研究は毎年あるんだから、暇なときに進めておけば良いでしょう。

では、最後に1つだけアドバイス。

この記事の方法でたくさんテーマが見つかりますが、使うテーマはしょせん1つだけ。
では、ボツにしたテーマはどうするのか。

来年やれば?(笑)

小学生 中学生 夏休み 自由研究 理科

27 2017
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夏期特訓が始まって3日目、授業の一環として作文教室を実施しました。
全教室の小学生・中学生と一部の高校生が小田原市民交流センターUMECOに集合しました。

今回は、朝日学生新聞の編集長をはじめとした新聞作りの最前線でお仕事をされている方々を講師に招き、文章のプロから直接指導をしてもらえる貴重な機会を設けました。

私の勝手なイメージでは、新聞の編集長と言えば強面で部下の記者に怒号を浴びせてボツを出しまくる印象だったのですが、実際の編集長の方は180度異なる大変柔和な方でした。
ドラマやマンガのイメージは全く当てになりませんね。

今回の作文教室は、朝日小学生新聞・中高生新聞を題材にして、ニュース作文を行いました。
実際の紙面から気になる記事をピックアップし、自分の感想や体験、調査を加えて文章を作り上げます。

小中学生はゼロから文章を作る機会がほとんどありません。
たいてい文章を読んで感想を書いたり、レポートをまとめたり、調べ学習を元に新聞を書いたりと、何かを元に書く・まとめるという能力が試されるのものです。
ニュース作文に要求される能力がまさにそれ。
この方法論を身につければ、学校で書く文章のコツがだいたいつかめるはずです。

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このご時世に小学生が真剣に新聞を読む姿はなかなかお目にかかれません。
それだけでも貴重な機会なのでは。

いきなり作文を書かず、要点を探す


講師の方の指示で、題材となる紙面にマーカーを引きます。
3種類のマーカーを使い、見出しや記事のはたらきを確かめながら線を引いていくのです。
小中学生が普通に記事を読んでも、長い記事ほどどこに何が書かれているのか迷子になってしまうので、パッと見てわかる状態にします。

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文章題に線を引きながら読む感覚に似ています。
あれは自分自身に文章の要点をはっきり確認させる役割があり、なかなかバカに出来ないんですよね。
新聞にマーカーを引いただけで、記事の内容が一目瞭然です。
ただ線を引くだけなんですが、それがどれだけ読解の助けになるか、身をもって体験できたんじゃないでしょうか。

作文を書くとき、いきなり「僕は○○を読んで…」と始めるあわてんぼうが多いですが、その前にやるべきことを理解できたようです。

記事の感想だけにとどまらない文章にするには


このあと、普通は記事について思ったことを書いて終わりになります。
もちろん自分で考えたことを書くのは作文のメインにですから、必要なのは言うまでもありません。
講師の方も、要点にラインを引いたら、まず率直な感想や意見をまとめるよう指示されていました。

それに加え、「自分で動く」ことが大事とおっしゃっていました。
自分の考えだけでなく、行動をすることでより説得力が増し、深みのある文章に仕上げることが出来ます。

たとえば、こういったことです。
自分の経験談を交えてみる。
記事の内容について第三者と話してみる。
調べてみる。
その場所に行ってみる。

これらの行動を踏まえてさらに自分の考えを深め、それを文章にすると、確かにただの感想文では無くなります。
確かに、テレビの食レポとか見ていると、うまい人とそうで無い人の差はこういった「行動」にあるのだとわかります。
食レポが上手い人は、多くの店に行き、多くの品を食べ、本場へ足を運び、食材についての知識も豊富。
下手な人はこういったバックボーンがないので、言葉が出てこないですもんね。

ここが小中学生の苦手なポイントのはず。
家族でニュースを見ながらあれこれディスカッションしているご家庭は、やはり社会的な視点に差があります。
お父さんはソファでスマホを眺め、子どもは自分の部屋でゲームに興じ、お母さんはあくせく家事をしている、この状態で考察力を養えというのが無茶な話です。

作文が苦手、という子は多いですが、その多くは日本語が不自由な訳ではありません。

ただ、知らない。
だから、考えられない。

それが原因なのでしょう。
確かに、てにをはが正しく使えていなかったり、文章構造がメチャクチャだったりすることもありますが、それ以前に書く内容が浮かばないという悩みを抱えている方が多いと思います。
「自分で行動する」という視点は、一見文章を書くことに無関係そうで、文章を書く題材の根幹になっています。
これを小中学生に伝えることができた今回の作文教室は、非常に価値のあるものだと感じました(手前味噌ですが)。

これを生かして国語の感想文なり、社会の新聞作りなり、文章を書く宿題をどんどんこなしてほしいですね。
塾としてもニュース作文コンクールに全員出展しますので、頑張って書いてもらいましょう。

昨日途中まで書いたものを、今日進めてきた生徒もいました。
真剣に取り組んでいることがよくわかります。

昨日の作文教室では、ウチの教室の生徒のみならず、ほとんどすべての生徒がとても真剣に作業へ取り組んでいました。
授業も宿題もこの調子でこなしてくれないかなあ……と思わざるを得ません。

見てください、この真剣な作業風景を。

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彼らにこれだけの集中力があるのはよーーーーくわかりました。
そのポテンシャルを今度は問題演習で存分に発揮してもらうとしましょう。

小学生 中学生 作文