13 2015

小学生の読解力不足を見抜くには

小学生の読解力不足は今に始まったことではありません。ですが、年々下がっていくのを現場レベルで実感をしています。

何が問題かって、保護者の皆さんの多くは自分のお子さんの読解力がないことに気づいていない。これに尽きます。確かに保護者面談等を通じて「ウチの子は読解力が無くて……」とおっしゃる方が多いのですが、こちらが提示する方策を実行される方は少ないように感じます。つまり、そこまで深刻に捉えてはいないのでしょう。

小学生の読解力が無い原因は何でしょう。それは、読解力が育っていない事を認識していないまま、放置されているからです。ということで、なぜ子どもの読解力不足が放置されるかを考察してみようと思います。

子どもが文章を読んでいるところを見ていない


そう、そもそも自分のお子さんが文章を読むシーンに立ち会う事って、あまりないと思いませんか?たとえば授業参観。この日ばかりは先生が周到な準備をしているので、授業中は先生の巧みなコントロールで児童がのびのび授業を受けています。言うなればエキシビジョンのようなもの。児童の苦手なところは見事にカバーして、保護者の方々は笑顔で帰路につくことでしょう。

えー、以上学校の先生を褒め称えております。あしからず。

そして、宿題の場。我が家も共働きですが、子どもが宿題をやるゴールデンタイム(16~18時ごろ)は、保護者がまだ外で働いているケースがほとんど。自分のお子さんがどうやって文章に向かっているのか、直接目にする事が無いまま子どもは宿題を片づけてしまいます。算数ならば、数字だけをサッと見て式を作る。国語ならば、文章も読まないで記憶に頼って答える(子どもの言い分では、授業中にたくさん読んでいるので読む必要がないらしいです)。

子どもが活字にふれるチャンスがない


勉強以外で活字に触れる習慣なんて皆無ではないでしょうか。

今や、読書は特技と言って良いレベルになってしまいました。読書習慣がない原因は単純で、本が無いからです。身の回りに本があふれ、自然と手に取る機会が多ければ、子どもは勝手に読書をするでしょう。そして、子どもは親を見て育ちます。親が生き生きと本に触れ、楽しそうに読書をしている様子を見れば、子どもも「読書=楽しい」と思います。

本を「読ませる」という時点で、何かが間違っているということです。この話、非常に根が深いのでまた別のエントリでまとめます。

ちなみに、私は暇さえあればしょっちゅう図鑑を読んでいました。小さい頃は写真しか見ていませんが、大きくなってくると写真のキャプションを読み込みます。何しろ他にエンターテイメントが無かったので、図鑑ですら楽しいのです(マンガ・ゲーム等一切なし)。今振り返ると、放っておいても読解力がつくのは当然のことです。中学に上がってから音楽に傾倒したので本を読む習慣は無くなりましたが、小学校でじっくり培った力は相当残っていたはずです。なお、高2辺りでさすがに枯渇したので、また読書習慣をつけました。

読解力がどの程度あればよいか分からない


さて、もし子どもが文章をよく読めなくて「?」が浮かんでいるシーンを見かけたら、保護者はどう思うでしょう。保護者の皆さんはたいていこう思うはず。

「子どもだからこんなもんかな」

それは正しくもあり、大きな誤りでもあります。そりゃ子どもと大人を比較したら、読む力は大きく違います。年齢に応じて徐々に読解力も鍛えられていきます。その年齢でどの程度の読解力があればよいか、という物差しは、多くの保護者の方は持ち得ていません。両親が先生とかなら話は別ですが。

単純な理由です。親から見たら、モデルケースが「かつての自分」と「自分の子ども」しか無いからです。学校の先生や我々塾業界の人間は、毎年繰り返しあらゆる年齢の子供たちを見ています。そして、現在の子どもと過去の子どもを比較するデータも持っています。だから、「この子は年齢なりの読解力が備わっているな」とか、「この代の子たちはだいぶ読解力が不足しているな」という判断が可能なのです。

年齢相応の読解力があるかを見抜く方法


教科書を読みましょう。

え?当たり前すぎじゃん?と思った方、教科書の優秀さを分かっていません。

まず学年別であることが大きい。教科書は、その学年にふさわしい知識を付けるための本なのですが、文章レベルもちゃんと学年に合わせてあります。オススメの科目は国語と社会です。国語や社会はただの読み物としても優秀です。国語は新出漢字があるため、ちょっとだけ文章の内容を理解する妨げになるかもしれません。社会の教科書はちゃんと内容が読み取れていれば、一読するだけでかなり勉強になります。もし読んでもサッパリということなら、読解力に問題がある可能性大です。

ちなみに算数や理科は読解しただけではダメで、書いてあることの理解が必要です。読解力だけでなく、論理的思考能力も要求されるため、ちょっとハードルが高いと思います。つまり、分からないのは読解力が原因とは限らない、ということです。


さて、読解力が不足していた場合の対処ですが、これは別に書きましょう。いくつか方策があるので、ご紹介したいと思います。
関連記事

小学生 教科書 読解力

0 Comments

Leave a comment