23 2015

勉強の熱エネルギーが物理の法則に反している件

熱エネルギーは必ず高い物体から低い物体へと移動します。

例えば、冷たいカップにコーヒーを注ぎます。はじめは冷たかったカップも、しばらくすると素手で持つのがためらわれるくらい熱くなります。これは、コーヒーの持つ高い熱が冷たいカップに伝わったためです。中3で習う「伝導」という現象です。

反面、コーヒーはカップに熱を与えたので、その分の熱を失う、つまりコーヒーは若干ぬるくなります。カップが温まった分、中味はぬるくなる。気の利いた喫茶店なら、カップを事前に温めておいてコーヒーの温度が下がるのを防ぐことでしょう。

理論的には、コーヒーとカップが同じ温度になるまでこの現象は進みます。現実的には、カップは熱が伝わりにくい材質でできているため、カップがコーヒーと同じ温度になる前に飲みきってしまいます。ずっと放置したコーヒーはカップと同じ温度どころか、室温と同じ温度まで下がるんですけどね。まずいですね、アレ。

ここまでは理科の熱力学のお話です。


勉強の熱も伝導する


試験前だからといえばそれまでなのですが、中3を中心に勉強の熱が高まっています。勉強熱は強い伝染性を持つため、その熱にあてられた冷めた人にまで波及する効果があります。まあ、熱エネルギーは高いところから低いところに伝わるものですから、それは頷けます。

ただし、勉強の熱は伝染した後、減ることはありません。友だちがもの凄い勢いで勉強をしている。その光景を目にした子もまた、勉強熱が高まります。勉強というのは、いったん始めると「ノッて」きます。これがいわゆる「やる気」というものの正体なのですが、実際に勉強する事で高まってきたやる気は、大人の一喝で瞬間的にわき上がったやる気と異なり、高まる一方です。

熱しやすく冷めやすい。これも熱容量の法則です。これは勉強にも当てはまります。ジワジワこみ上げるやる気は高まったらなかなか冷めません。熱しにくく冷めにくい。この状態を如何に作り出していくかが塾の使命です。


前述のように、中3がテスト前のため、勉強熱が高まっています。今まで打てども打てども響かなかったTが、やる気満点のSよりも先に塾に来て勉強を始めるようになりましたし、そのSもサッサと提出物を片付けて英数の強化に励んでいます。

特に煽るわけでも無く、皆がお互いを意識して、切磋琢磨しあう。勉強は本質的に1人でやるものですが、他人の熱を感じ、自らも奮い立たせることができるのも、塾という環境にいるからこそですね。

それが他の学年まで波及しているのが感じられます。

昨日は、休んだNがキッチリ宿題をこなしてきた上でビデオを見に来ました。以前宿題の件で大目玉を食らったこともあり、成長がうかがえます。

また、中2も数名勉強に来ました。といっても呼び出されたからなのですが。今週のテスト(前回の記事参照)で準備が甘かったため、徹底強化を目的にした補習です。

たいてい呼び出される生徒というのはやる気に欠けるものです。ですが、昨日来たYやSは不平不満を言うこともなく、真剣にチャレンジしていました。課題が終わる頃には自分でキチンと問題文から題意を読み取り、処理ができるレベルまで仕上がりました。

これは、私の教え方のせいでも、プリント(この補習用に新作しちゃいました)のせいでもありません。本人の自覚と意欲のなせる成果です。よく頑張りました。

で、呼び出しではなく自発的に自習に来ていたIが、「僕にも同じプリントを下さい」と申し出てきたのには驚かされました。

プリントを貰ったからには補習メンバーと同じ、変な解き方をしようものなら私から注意を受けます。いや、ホント感心です。自ら大変な道を選択し、本当ならばガミガミ言われるような事もないはずなのに、甘んじて受ける。私だったら絶対イヤです。

これでウチの塾に入る前は全然勉強をしなかったというのがにわかに信じがたいです。
そりゃ、伸びるわけですね。


昨日は彼らに加えて、受験勉強真っ盛りの高3や、週末をはさんでまだテストが残っている高2など、自習スペースが満員御礼でした。


高まる勉強熱は失われる事無くどんどん伝導していきます。総量は増えるばかりです。ぜひ受験生は入試まで、後輩たちはそのままジワジワと熱量を保ってほしいと思います。


高まった勉強熱のせいか、当教室はまだエアコンが絶賛稼働中です(人が多くて暑いだけです)。
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