06 2016

勉強をしなかったことを他人のせいにしてはダメ

今年の中3生は、歴代の中3の中で最も勉強時間が短く、また達成度も高くありません。中3の模試の推移を比較すると残酷なほど明確になります。

兄弟間で比較をするのはよろしくありませんが、それは身内だからです。受験期間という同一の状況下で比較をすることは重要だと思います。なにしろ受験生たちは、「自分は勉強を頑張っている」と信じて疑いません。誰かが客観視して指摘してやらないと、その勘違いのままズルズルと無為な時間を過ごすことになってしまいます。やっているようで実はできていない、その事を授業中に伝えました。

印象で判断している訳では無く、彼らの自己申告を元にしています。毎日記録させている入試対策マニュアルのスケジュールを昨日回収し、1人ずつ勉強内容・時間の使い方をチェックしたのですが……彼らはなぜ正月をエンジョイしてるんでしょう……三が日もれなく出かけている生徒もいますし、どこへ行ったわけでも無いのに殆ど勉強時間の記入が無い生徒もいます。

下手をすると、勉強熱心な中2生の方がよほど勉強時間が長いのではないのでしょうか。

そして、時間だけでなく内容面もいただけません。私は年末特訓の最後、過去問を中心としたアウトプットをやるように指示をしました。大量の問題を解き、知識面のチェックを総ざらいした31日の特訓を生かすには、身につけた知識を使う練習をしなければならない。それが過去問の演習です。既に1週したからといって甘ったれてはいけません。最低でも2週、できない問題に限っては3週目をいとわないのが当たり前です。

その指示を華麗にスルーするあたりがさすが現代っ子、なかなかのスルースキルです。普段やらないような時間の長さでインプットをやっている記録がありますが、これってテレビを横目にエコ単を勉強していたんでしょう?むしろエコ単を片手に「持ったまま」テレビを見ていたのではないでしょうか。

無責任な反省コメントは止めること


正月に自堕落していた生徒の最も悪い点。そろいも揃って毎日の反省コメントにこう書いていることです。

「いろいろあって勉強出来なかった」

ふざけるのも大概にして欲しい。あたかも「周りの人間が邪魔をした」ような物言い。

「いろいろやりたいことをやっていたから勉強しなかった

事実は正確に記入すること。

受験生が勉強を優先しない、それは最も不合格に直結する姿勢です。もちろん、そのままの姿勢で高校に受かることもあるでしょう。

ですが、たかが正月なんかに惑わされるような軽い気持ちで入れた高校に行って、いったい何が成し遂げられるでしょう。高校に入っても同じ事をくり返し、入学するときはボンヤリ「どこかの大学に入るんだろうな」と思っていたはずが、気づいたらどうやっても大学に行かれない、だから入試がいらない専門学校へ進学しよう、となるパターンまっしぐらです。中堅進学校に入学後、下位1/3をさまよっている生徒はほぼこのパターンです。

ウチの高校生はほぼ全員が上位1/3にいます。私はそんな緩い考えを許容しませんし、彼らも明確な目標を持って高校生になっても塾に通い続けていますから、努力するのが当然になっています。

ちなみに、目的があって専門学校を目指す生徒を一緒にしてはいけません。同じ進路でも、目指しているのとやむなく流されるのでは違いますよ、という話です。だって、流されて進学した先では更にまた同じ事を繰り返すのでしょうから……

これらの話は中3生にとってまだ早い、大げさな事でしょうか。私はそうは思いません。今、目標に向かって最大限努力をするという経験を積むことが、受験の目的の1つでもあるからです。


さて、過ぎてしまったことは1度厳しく指摘をしたらそこまでにしましょう。これ以上ネチネチ言っても始まりません。肝心なのは、反省をすること。今後は勉強をしない理由を周りに求めてはいけません。周囲は勉強の邪魔をする要因だらけだと言っても過言ではありませんが、それを理由に勉強をしないのは、「自分がしたくないから」です。

保護者が心配をするくらい勉強をしてみてはどうでしょう?周囲がドン引きするくらい勉強をする姿を見せては?私が「少しは勉強のペースを落としなよ」と言うくらい勉強したら良いのでは?(絶対言いませんが)

昨日(5日)は授業後に自習を頑張っていた中3生ですが、まだまだです。まだやるべき事をこなしている程度しか勉強出来ていません。やるべき事をこなしたその先、自分に足りないもの、自分を伸ばすもの、自分の能力を磨き上げるものを求めてもうひと頑張りしてみましょう。

アドバイス通り、飽きるのを通り越して反復を進めたものは得点に繋がってきています。それは模試でも年末特訓でも実感ができたことでしょう。一足飛びに能力が伸びることはありません。助言を生かしつつも、助言を超えるような努力を見せてくれることを期待しています。



ここまで読む保護者の方は熱心な方が多いと思います。それでもご理解いただけるか自信はありませんが、あえて書くことにします。

受験生に対して、「正月くらいは」は禁句です。絶対に言ってはいけません。折角勉強をしようと意気込んでいても、肝心の保護者がやらないことを認めてしまっては元も子もありません。

正月=受験の四十数日前です。それを「正月くらいは」と軽く捉えるのは、認識が甘いと言えるでしょう。大人は子どもに対してブレてはいけない。だから私達は年末だろうが正月だろうが全然関係ない時期だろうが、勉強をしなさい、と言います。年末に勉強しろと言っていながら正月はやらなくて良いという。子どもは何を基準として良いか分からなくなってしまうでしょう。

中学生の忘れるペースは大人の理解を超えています。数日勉強をしないと急速に知識が失われていくのです。勉強を積み重ねていれば吸収スピードがそれを上回りますが、一度歩みを止めてしまうのは非常に危険なことなのです。

受験生を抱えた家庭はただでさえストレスがかかります。ところが、保護者が感じているほど子どもはストレスを感じていません。体調に影響が出るほど緊張している子どもはほぐしてやる必要がありますが、殆どの子はむしろもっとストレスをかけて良いと思います。

ですから、正月は大人が息抜きをする時期ですが、子どもには勉強をさせてください。そのくらいで丁度良いのです。かつて家族はみんな親戚の家に行き、本人だけ自宅に残された、という生徒がいました。おかげで雑音も無く勉強に邁進できたそうです。年明けにその事実を聞き、私は心の中でその家庭の保護者に拍手喝采をしていました(表面上はその生徒に同情した感じで)。


私が親だったら?

子どもが受験なのを理由に親戚回りを止めます。これ幸いと。
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