17 2015

高校英語で成績を取りたいなら予習をすべし

うちの塾は小中学生だけだと思われている節がありますが、実は小学生の倍近く高校生がいます。中学生たちが来ている横で高校生たちは黙々と各自の課題に取り組んでいます。高校生への指導は、内容的なものはもちろん、勉強の「型」を重視して教えています。

その中の1つが、英語の予習です。今日はこの英語の予習について長々と説明をしてみたいと思います。
高校の科目をザックリと二分すると、語学である英語・古典の2つは予習が重要な科目、他の科目は復習が重要な科目です。現代文は語学ではありますが、予習は不要です。

では、なぜ英語と古典は予習が重要なのでしょう。

我々が知らない言語は予習が必要です


英語と古典は「日本語訳/現代語訳」というものがあります。他の科目に「訳」はありません。この「訳」が必要ということは、我々には意味が分からない言語という証拠です。他の科目では、学習内容が日本語ですから、内容の理解に努めればよいのです。ところがこの2つの科目、学習内容が異世界の言葉なので、本文の理解をしつつ、文法の理解もしなければなりませんし、構文の理解もする必要があります。つまり、授業中の負担が比較にならないくらい多いのです。

ですから、授業をスムーズに受けるためには予習が欠かせません。

ちなみに色々積年の恨みを込めて断言しますが、古典は日本語ではありません。ほぼ外国語と言ってもいいでしょう。中学校までの古文がカンタンだったのは、必ず日本語訳がついていたから。そう、近年難易度が増している公立入試でも、未だ日本語訳がたくさんついています。だから、古典の本質的な知識は一切不要、現代文が得意な生徒ならば、なんとなくフィーリングで解けてしまいます。

閑話休題。古典へのバッシングはこのくらいにしておきましょう。語り出すと数千字レベルになりそうです。本日のエントリは英語に特化します。古典についてはまた別のエントリで。プロフェッショナルに記事を書いてもらいます。

英語の予習でしておくこと


まず専用のノートを用意しましょう。学生が使うノートといえばB5サイズが多いですが、実はA4サイズが便利です。何しろ書き込む情報量が決め手ですから、紙が大きいというのはそれだけでメリットが大きいわけです。ですが、他の科目とのバランスを重視するオシャレさんはB5でもかまいません。

本文をノートに書くorコピーをして貼り付ける


ノートの見開き左側に、本文を写します。「手で写すのは大変だし、時間がもったいない!」という人は、コピーを貼り付けてもかまいません。教科書1ページはA5サイズですので、B5のノートにほどよく収まります。

手書きのメリットは、1文ずつ行を変えて書くことができる点です。手書きしたからといって単語がすぐに書けるようになるわけではないので、そこに過度な期待をしてはいけません。単語を覚えるための方法は別にありますので、また今度書きます。1つの文を書いたら行を変えて書いておくと、見やすいレイアウトになります。あとで読み返すのが前提ですので、綺麗なことはそこそこ重要です。おっと、必ず1行ずつ空けて書くのを忘れずに。のちほどたくさん書き込みをしていく必要がありますから、ちゃんと隙間を空けておきます。

コピーの場合のデメリットは、行間が狭いことと、1文ずつ改行ができないことです。私も若かりしころコピーしたものを1行ずつ細く切り、1文=1行になるように貼りましたが、あまりの手間にすぐ止めました。確か1ページだけそんな形で作った記憶があります。行間の狭さはいかんともしがたいので、拡大してコピーするしかありません。だからA4サイズのノートが便利なんですよね。B5ノートだと拡大コピーをした紙がはみ出します。

知らない単語を全て調べる


これは、和訳と併行して行うのが良いでしょう。よく教科書には新出単語がまとまっていますが、「あなたにとっての新出単語」はもっと多いはず。さっと意味が分からない単語は全て新出単語です。また、意味を知っているつもりでも、今まで習ったものとは違う意味になるような言葉がとても多くなります。こういった単語に遭遇したら、すぐに辞書を引く習慣をつけて下さい。

高校の先生によっては、新出単語をまとめたプリントを配布してくれる先生がいますが、正直言って足を引っ張っているとしか思えません。自分で辞書を引くと、1つの意味だけでなく、たくさんの用法を知ることができます。そこから適切な意味を読み取り、和訳にあてはめる作業をすることで英語力を伸ばします。プリントはその文で使う意味だけが乗っているので、解き方を聞いたのに答えだけ教えてもらったようなものです。能力向上の妨げになるので、学校で使うのみにとどめましょう。

調べた単語はそのページのどこかにメモをしておく


辞書で調べたら、その単語と意味や用法をノートにメモをします。どこに書くかは人それぞれですが、ノートの下の部分でも良いですし、中央でも良いです。下のレイアウト例の画像を参考にしてみて下さい。
予習ノートレイアウト例

英文を自力で訳し、右ページに書いていく


いよいよ和訳をしてきます。分からない単語の意味を調べ、日本語にしていくのですが、超絶英語が得意な生徒以外、必ずこの壁にぶち当たります。

単語の意味は全部調べたのに、自然な日本語にならない!!

いいんです、この感覚が大事です。あえて、この壁にぶつかっておいて下さい。なぜ単語の意味が分かっても訳せないのか、これは英語の文法・構文が分かっていないからです。つまり、授業中に注意して聞くべきポイントが絞れたというわけです。予習をしておく最大の目的は、どこが自分の分からないところなのかを知っておくことです。

その上で授業を受けてみて下さい。自分の謎だったところが、霧が晴れたかのように解消する感覚とともに、重要な部分が頭に刻み込まれるのです。これなら、授業を受けてもよく分からない、ということはあり得ません。

実際に学校で授業を受けるときは


自分の予習したノートを開き、先生の説明を片っ端からメモしましょう。特に、自分の訳と異なる訳を先生が提示した場合は聞き所です。なぜそのような訳になるのか、自分の考えたプロセスと何が違うのかを聞き逃さないようにしましょう。

ちょっと愚痴ります。学校の先生の中には、生徒の予習の手間を省いてくれるようなプリントを配布する先生がいます。高校生は忙しいし、予習なんかしたくないだろうから手助けしてやるか、という善意なのだと思います。しかし、余計なお世話です。むしろ、生徒の実力を伸ばす機会を失わせているのは、他ならぬ先生自身です。

そこで、学校からもらった予習プリントの上手い活用法を紹介します。まず先生の配った予習プリントは後まわしにして下さい。自分で1から予習ノートを作った後で予習プリントを埋めましょう。それなら簡単な問題演習代わりになりますから、有意義に利用ができます。

最悪なのは、先生の説明を教科書に書き込ませる先生です。まれに存在する希少生物ではありますが、このような先生に当たったら、メガトン級に運が悪かったんだと思って下さい。教科書に解説を書くなんて非常識もいいところ。全く意義が分かりません(イライラ)。

別にケンカを売っているわけではありません。ただ、先生が生徒にとって本当に良いことをしていると考えているのか、はなはだ疑問なだけです。

予習をしないとどうなるか


予習をせず、いきなり学校の先生の説明を聞いた場合、結果が大きく二分されます。

1つは、先生の授業テンポに合わせてスラスラ頭に入ってくるように感じるパターンです。これ、一見素晴らしいように感じると思いますが、ポイントを絞る事無くどの文の解説もダラーッと聞いている場合が多いため、なんとなく分かった気で帰ることになりがちです。このパターンの子は、テスト勉強を始めるまで自分が分かっていないことに気づかないため、一番危険なんです。もちろん学校の授業を聞いただけで余裕で分かるような神レベルの生徒もいることにはいますが、その生徒はハッキリ言って入る学校を間違えています。よりレベルが上の学校に行くべきでしたね。

もう1つは、先生が授業でしている解説がちんぷんかんぷんになるパターンです。大抵はこちらになると思います。中学校のように、幅広いレベル帯の生徒に対応させようなんて考えの先生はいません。高校は入試を突破しないと入れないため、先生の中にある程度のレベル以上であろうという期待があります。大概その期待は高望みであることが多いため、先生はかみ砕くことなくスラスラ解説を進めていくわけですね。こうなると、生徒はもうパニックです。

結局のところ、中学校とは違う部分に生徒たちはハマってしまうのです。中学生の多くは塾で予習をしてもらっていましたね。だから学校の授業にすんなりついていけたのではないでしょうか。高校になると、予習の授業をしてくれる塾がごくわずかな例外を除いて無くなります(ウチは数少ない例外です)。ならば、自分で予習をしていかなければ学校の授業が理解できないのは当たり前でしょう。ぜひ、予習の習慣をつけて高校生活を楽にして欲しいと思います。

何?予習をするのが大変ですと?
予習をしないでテスト前にサッパリになってしまったら、推薦の確率はゼロ。そちらの方が人生に大変な影響が出るのではないでしょうか?

世の中には、投資という考え方があることを学んで下さい。前もって大変な思いをしておくことが、先々への道を開くのです。
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