04 2016

達成度確認テストから見える各学年の課題その2

連休ってダメですね。普段できないことに追われすぎて普段当たり前のようにやっていたことの優先度が低くなります。とはいえ私は言うほど毎日のように文章を書いているわけでもありませんので、次回に回した中2・中3の記事を書くのがこんなに遅くなったのは、ある意味予定調和であるともいえます。

言い訳から入るのもアレですが、言い訳をしないのを美徳とする世の風潮はいただけません。言い訳の一つも言えないようでは説得力のある話術を身につけることはできません。生徒が忘れ物をしたり宿題をやっていなかったとき、私はよく理由を聞きます。私が「しかたない」と思わせるだけの言い訳をできる生徒は、やはり頭が良い。ただ謝っているだけの生徒は潔いように見えて、黙っていればそのうち嵐が過ぎ去るとでも思っているのでしょう。

あいにく私は驚異の停滞前線っぷりを発揮しますので、逃がしません。特段理由がないことを看破してやらないと、その後の正論がただの説教にしか聞こえなくなるからです。

そんなわけで言い訳をするための言い訳を原稿用紙1枚以上に渡って書いてみました。では本題です。

中学2年生・3年生をまとめてぶった切ってみる


まず伸びてきたのは英語です。安易に褒めると危険な気がしますのでイニシャルすら出しませんが、とにかく英語がサッパリだった生徒がジワジワ伸びてきました。明らかに今までと思考している深さに差があります。かつては単語レベルで難があったため、ほとんど分からない→解答を書きもしない、という状態でした。今回は間違っている問題ですら、知識を掘り起こそうという努力が垣間見えます。

変化が見られた理由はたった1つ。分からない、という事に正面切って抗おうという姿勢になったからだと思います。その上で、先生の助言があるにせよ、インプットをコツコツとやり「始めた」のが大きいです。まあ、あくまでやり「始め」な訳ですから、そうそうすぐに大きな結果が出るわけではありません。しかし確実に距離は縮まってきます。

いくぶん抽象的になってしまいましたが、まだ大きな結果となっていないのでそう言わざるを得ません。得点そのものは10点程度しか上がっていませんが、これで多少なりとも成果を感じ取って、モチベーションを高めてくれると良いと考えています。ちなみにその生徒、数学は2年生になって見違えるくらいできるようになりました。授業では私に叱咤され、演習の時間ではY先生に叱咤され、文字にしてみると叱られてばかりですが、自分でも出来るようになってきた感触をつかんだのか、めげることなく頑張っていますね。

一方、授業中や宿題ではあれだけ練習を積み重ね、実際に(その場では)できるようになっていたにも関わらず、今回数学で大コケした生徒もいました。名前を挙げずとも、後日答案用紙を見ればすぐにわかるはずです。

自分のことだと分かったところで、自分でそうなった原因に行き着くことは無さそうですので、模範解答を載せておきます。練習でできて本番でできないのは単純な理由です。

その答えは問題用紙の途中式に表れているはずです。テストのとき、普段書いている通りに途中式を書いていないからです。私は実際に問題用紙を見ているわけではありません。ここで書いていることは憶測にすぎませんが、99%合っていると思います。

途中式を書かない、と言ってもいくつかケースがあります。今回その生徒が失敗した理由は2つ。1つは必要な式を省略したこと、もう1つは必ず最初にやるべき手順を省略したことです


生徒たちは分かると思いますが、私は授業中に必ず「この式は書きなさい」と省略してはいけない途中式を指示します。一定以上の能力がある(数学で45点程度が取れる)生徒なら、そんな指示は不要です。なぜなら、そのレベルの生徒は100回やって100回そのミスをしないで済むところまで練習を積み上げてきているからです。決して頭が良いからではなく、通過儀礼としてその段階は終わった、ということです。


それ以外の生徒は、その式を省略することでミスをする可能性が上がります。テストで頑張って30点を目指そうという生徒、つまり現在平均点以下の生徒にとっては、ミスをする可能性ではなく、致命傷になります。おそらく、100回やって100回ミスをするでしょう。私が必ず書けというのは、それが理由です。


もちろんその生徒が十分な鍛錬をこなし、レベルが上がってくることで、いつか途中式を省略しても良い日がくるはずです。それが中学校卒業までにくるかどうかは分かりませんが、基本的に来ないと思って良いです。おごることなかれ、できる生徒の積み上げたものはたかが3年間で取り返せるものではありません。


また、ミスを防ぐためにしたアドバイスを無視していては、いつになってもミスは減りません。必ず最初にやるべき手順は、何があっても最初にやらなくてはいけないのです。自分の判断で飛ばしているようでは、正解にたどり着くことはできないでしょう。その判断が自分でできないから、手順を教えているわけですから。というか、そんなことが自分で編み出せる子なら塾は不要です。


普段通りやればできるのに、やらない。それはなぜでしょう。


テストは時間制限があって急いでいるから?

緊張しているから?

先生が見ていないから?

解答用紙にスペースがないから?


もうちょっとマシな言い訳を考えてほしいものです。


理由はただの練習不足です。


英語の問題を解くときに、はじめは辞書を使いながら解くのも良いでしょう。ノートを見ながら解くのも大変良い勉強になると思います。しかし、必ず何も見ず、自力で解けることを確かめる必要がある。これは絶対です。そこまでたどり着くために、かなりの練習時間が必要です。


先生の見ている前で演習をすれば、指示通りやっていないものに必ずツッコミが入ります。宿題をワークやノートの解説を参考に解いたり、解答を見て納得するのも必要な段階です。そののち、自力で正しい途中経過を経て正解を導き出すには、先生からの指示も頭に入り、必要な手順も意識せずスラスラと出てくるようになるくらい、多くの練習が必要なのです。


他の人が1回宿題をやったから出来るようになったからといって、自分が出来るようになる保証はありません。実際に宿題をやったとき、手ごたえがないまま「義務は果たしたから」なんて気持ちになっているから、次の確認テストですら満点が取れないのです。ましてや、1か月分の内容がまとまったテストがズタズタになるのは目に見えているでしょう。


今回の結果を冷静に振り返り、練習が足りないと自覚した生徒は、宿題のやり方について個別に相談に来てください。こちらが押し付けるのは簡単ですが、自覚のないままやらせても、それはまた「義務」にしかなりません。得点にこだわりをもち、1点でも高い点数が欲しい、と思ったところに適切な施術をしてやるしかありません。相談に来た生徒には、その子のためだけの綿密な計画を作りましょう。そして、その通りに、いや、それ以上に取り組めば、今まで取ったこともないような点数になることでしょう。



あ、前回のブログでも書いた通り、中1には頼まれなくてもプランニングをします。やる気が出るのとか、待っているわけにはいきませんからね。


とりあえず連休はもう半分終わりました。明けたら色々大変ですので、残りのお休みを満喫してください。外はすごい雨が降っていますが(涙)


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