11 2016

高3受験生はテスト勉強してる場合ではない

大学の入学方法にも色々とありますが、最近主流になりつつある推薦試験は成績が決め手です。高3生にとって残すテストは実質2回、1学期中間と期末です。1年~3年1学期までの評定平均で決まるため、夏休みにいくら頑張っても推薦試験の合否が変わるわけではありません。

だから、推薦試験を受ける生徒は全てに優先して必死にテスト勉強をしなければなりません。

一方、このご時世に茨の道を進む一般受験生。大学合格という結果は変わらないものの、それを勝ち取るために積み上げなければならない勉強量は推薦を受ける生徒の比ではありません。

受験生は既に入試本番当日をゴールに見すえ、勉強の計画を立て、実行していると思います。その障害となるのが定期テスト。真面目な生徒ほど、学校のテスト=勉強しなくてはならないという意識が強いので、無視することができないのです。

大学受験を一般受験で突破しようとしている高3生なら、テスト勉強「は」してはいけません
学校の成績が関係ないから、テストは完全に捨てろ、という意味ではありません。

◇テスト科目が受験科目ではない場合

「将来使うから」「教養になるから」「高校生の本分だから」という綺麗事を言うつもりはありません。受験で使わないのは事実ですし、合格も出来ないのに教養とか言っている場合ではありません。だから、学校の授業を真剣に受けてさえいれば十分でしょう。そこに数日間かけて勉強をするだけの理由はありません。

テスト勉強しなきゃ!なんて言っている生徒に限って普段授業と関係ない自習をしていたり、寝ていたりします。授業中寝て夜勉強を頑張る、というふざけた態度を取っているからテスト前にしわ寄せがくるのです。授業でインプットしたことが全て!というくらい割り切って、真剣に授業を聞いてみてはいかがでしょう。

まとめ:受験科目ではないテストの勉強は負担でしかない

◇テスト科目が受験科目である場合

受験科目だから何なんでしょう。学校のテストレベルで受かる大学ってありますか?そもそも受験科目だったら、「その生徒の高校」のレベルを凌駕した内容を勉強していないと手も足も出ないはずです。

例えば、トップ校の場合。テストのレベルは非常に高くなっています。日東駒専と呼ばれる中堅大学の問題くらいのレベルであることが多いですね。なんだ、大学レベルのテストを普段から受けてるじゃん、と考えてしまうところですが……彼らの受験する大学のレベルには届かない、という事です。彼らが受験する大学は、有名国公立大学か、早慶上智理科大、最低ラインがMARCHでしょう。さすがに丸パクリでなくそのレベルの問題を作成できる公立高校の先生は大変希少です。つまり、学校のテスト勉強で高いレベルの入試問題は必要ありません。

逆に、中堅校の場合。大学レベルのテストなんか出題したら、平均点が10点台待ったなしでしょう。教科書に沿った問題集のB問題レベルになることが多くなります。中堅校から上位大学を受ける生徒はほぼいないものの、日東駒専あたりを本命にする生徒はいます。やはり学校のテストよりかなり上のレベルになるのは間違いありません。

つまり、どの高校に通っていても(一部超難関校を除く)、学校のテストレベルでは受験に役立ちません

だから、そもそも習ったらすぐ受験に使えるレベルに自分で持ち上げていく勉強をしていかなければいけません。そうすればテスト前にわざわざテスト勉強などしなくても、余裕で解けるはずです。勉強する分野・範囲はテスト範囲内かもしれませんが、その質の勉強はテスト勉強ではなく、もはや入試勉強でしょう。

これが、テスト勉強「は」しなくていい、という真意です。入試勉強してれば、楽勝でしょう?

まとめ:受験科目は入試レベルの勉強をしてテストもカバーすべし

◇どうしてもテスト勉強したい人は

そうは言ってもテスト勉強が必要になる場合があります。上記のような勉強をしてこなかった場合です。そこで、多くのケースで次のような事になってしまいます。

GW明けの月曜日、教室が開いてまもなく高3生が自習にやってきました。

私「進み具合はどう?連休中はかどった?」
生徒「それが、テストが近いからテスト勉強をしてるので、いったん中断し」
私「それはダメ(即答)」

まあ、予想通りの返答だったので食い気味に返してみました。

そこからは例のごとくお説教タイムです。

入試の日は決まっています。テストで中断して遅れを取ったからと言って待ってはくれません。ただでさえ現役生は頭が入試レベルでは無いので、多大な時間が必要になります。入試一直線でガツガツ勉強しているライバルがいる一方で、学校のテストごときに逃げているようでは、合格など出来るはずがありません。

入試勉強よりテスト勉強を優先する必要があるということは、テスト勉強をしないと進級・卒業すら危ういという事なのでしょうか。なおさらそんな学力の高校生が一般入試で大学に合格できるはずがありません。つまり、詰んでいるのです。

まあ、百歩譲ってテストの勉強をするケースを容認しましょう。そこまで好成績を上げてきたのに、ここで下げるのはプライドが許さない、という事もあるでしょう(そんなプライドは捨ててしまえ、と思いますが)。それでも入試勉強を中断はしてはなりません。

入試勉強の時間を7割に減らす。浮いた3割の時間でテスト勉強をするのが良いでしょう。その際、入試勉強の内容も復習を重視する。ここまでスタートダッシュを駆け抜けてきたわけですから、大分学習内容も積み上がってきているはずです。ドンドン進むだけではなかなか実力がつきませんので、その復習をする期間と決めます。

そうすれば、テスト勉強に大きな負担がかかることもありませんし、なかなか自分で振り返る事が難しい復習の機会を確実に得られます。

もし3割の時間でテスト勉強が足りないならどうするか。入試勉強の割合を更に減らすことだけは絶対にやってはなりません。テスト勉強時間を増やすなら、自分の生活時間を削るしかないでしょう。

削る時間が無い?そんなはずはありません。学校の休み時間は何をしていますか?授業が終わったらすぐに帰宅していますか?帰って即座に勉強を始めていますか?そもそもスマホを見ている時間は受験に有益ですか?

いくらでも削る時間はあります。ただ削るのが嫌なだけです。

自分の時間を入試勉強に投資できないような人は大学に行かない方が良いでしょう。色々ムダです。

このように、高3生に対しては極力現実的な話をしています。オブラートにくるんでいては視界も濁ります。はっきりと自分の将来を描き、まっしぐらに努力する事ができれば、テストだろうが入試だろうが乗り越えていくことが出来るでしょう。

と、上のような話を生徒にしてあげたのですが、昨日別の生徒が来たので同じ話をしようとしたら……

生徒「それ、昨日あいつから聞きました」

なんと、既に伝わっていたとは。

生徒「大丈夫です、ちゃんと入試勉強も進めています」

その言葉を40%くらい信用して、見守ることにしましょう(やや低め)。


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