31 2016

年末特訓はイベントではありません&年末年始の受験生

いよいよ2016年最終日、中3も年末特訓を最後に今年の全授業を終えます。

今朝からずっとテスト・演習に取り組んでいます。彼らがやっている内容は、全て冬期講習前に提出してもらった課題から出題されています。

英語はエコ単から60語を抜粋した単語テスト。
数学は計算・小問課題から15問を抜粋したテスト。
国語は漢字・文法から260問(!)を出題。
理科は入試小問集から54問を抜粋して出題。
社会も入試小問集から80問を抜粋して出題。

やたら国語の問題数が飛び抜けていますが、意外に40分程度で終わりました。
考える手間が多い分、おそらく理科の方が時間はかかると思います。
今ちょうど彼らは理科の問題と格闘しているところです。

年末特訓の意義とは


別に年末にわざわざ塾を開けて勉強をする必要はありません。
というか、年末だろうが年始だろうが、変わらず勉強をしなくてはいけません。
「年末なのに勉強頑張ってる俺スゲー」なんて思っているのだとしたら、とんだ勘違い。
これはイベントではありません。

年末特訓の意義は、「取り組んだ課題で漏れている部分を探し、対処する」事にあります。

冬期講習中の入試問題演習や解説は時間的に目一杯です。午前中に予習・復習を行い、午後は4時間授業。夜帰ってからはその日の復習や類題演習など、ルーティンで行う勉強で一杯一杯でしょう。

インプットすべき知識の漏れを全般的にチェックする機会はなかなかありません。それを一手に引き受け、彼らの復習を促す役目を持つのが「年末特訓」です。

それを通常の期間で行うのが難しいため、たまたま年末を使ってやっているだけ。「年末」とわざわざ銘打っているのは「ついで」です。

できるまでやる事の難しさ


学力が伸び悩む生徒は、まずインプットが苦手です。覚えることを避け、演習だけでなんとかしようと考えるのは良いですが、膨大な量の演習が必要となります。それならきっと暗記をコツコツしたほうが余程楽なんですが。

私も中学生時代、インプットは嫌いでした。覚えるのが人より遅いため、出来れば覚える作業自体をしたくありません。幸い問題を解くのは好きだったので、ひたすら解きまくる物量作戦で乗り切っていました。そんな無理が押し通せるほど甘くはなく、徐々に社会の得点が下がっていき、ついに入試では8割を切ってしまいました。

今冷静に考えると、あれだけたくさん問題を解くなら、覚えた方が早い、そう思います。結局地道な暗記作業が嫌いで逃げていただけです。そのため、未だに物覚えが大変悪いのは変わっていません。

暗記は苦手だろうが得意だろうが、ゴールは一緒です。
「覚える」というゴールを経て、初めて終了です。

覚えるのが苦手な子は、そこにたくさんの時間と手間がかかる。それが億劫で、途中であきらめてしまう子が、どんどん暗記が苦手な子として進化していきます。いえ、退化ですね。

入試が迫るこの時期でさえ、覚えきる前に止めてしまっている子が多数います。彼らには覚える事を徹底してもらうため、この年末特訓では1つのルールを設けました。

題して「全員満点取れるまで帰れま10」

別に10問では無いので最後の10に意味はありません。パクリです。

年末特訓で行う英語・数学のテストは、全員満点を取れるまで何度でも追試。
その間、全員演習を続けます。
クラスの連帯責任です。

不思議なことに、彼らは自分だけのためにはなかなか勉強を追い込めません。
このルールだと、手を抜くことで他人に迷惑がかかります。
昨日は塾が休みでしたが、かなり皆勉強をしてきたようです。
他人のためなら勉強が出来る……なんと自己犠牲心豊富なよい子たちなのでしょう(皮肉)。

動機は何でも構いません。全て覚えきる以外に方法はありませんから、否が応でもインプットに熱が入ります。

さて、まず1回目のテスト結果です。
英語…満点ゼロ、つまり全員追試
数学…6人追試

入試英語で9割を取れる生徒ですら、数問落としています。それだけ単語を覚えきる作業というのは困難なのですね。

一方、数学は一度出来るようになってしまえば安定する科目です。普段確認テストで満点を取る常連の生徒は、ここで盤石の満点を取りきりました。

そして、お昼休憩後の2回目のテスト結果です。
英語…満点多数、4名追試
数学…満点多数、わずか1名追試

ここで執念のインプットを見せ、多くの生徒が巻き返してきました。まあ、問題は同じですから、それほど難しいことではありません。

しかし、大事なのはそのアプローチ。
ほとんどの生徒が、エコ単の自由記述欄に間違えた単語をリスト化して、徹底的に繰り返しました。
不合格者も、あと数個というレベルまで持ってくることが出来ています。

この後、理科・社会を挟んで最後の1回が待っています。
ここで全員満点を取って、気持ちよく時間通りに本年度最後の塾を終わりにしてもらいたいと思います。

受験生と保護者 それぞれの年末年始


受験生は粛々と、今まで通りの勉強を続けてください。
年末・正月関係ありません。

正月だからこそ勉強しなければいけない訳でもなく。
正月はやらなくて良い訳でもなく。
いつも通りです。

保護者の方は、受験生を応援するため色々なエンタメを自粛するのも良いと思いますし、子供は子供、大人は大人を貫いて受験生を置き去りにしてどこかへ行っても良いと思います。私はまだ我が子と対面していませんが、間違いなく後者です。

全面的に家庭がバックアップしないと勉強できない子なら、家族ぐるみで受験モードにしなければいけないでしょう。
ある程度自立して学習を進められる子なら、家族は家族でマイペースの行動をした方が、子供はプレッシャーを感じなくて済みます。

ただ、大人の都合に合わせて受験生の勉強を妨害するのはいただけません。
たとえば、正月に里帰りするのは良いとして、帰省先で勉強している受験生に対し、「ここまで来てそんな事をするな」というのは、保護者が受験生に敵になってしまっています。

「正月くらいゆっくりしなさい」という台詞、禁句です。
「あなたに正月は無いのよ」とプレッシャーをかける必要もありません。
平日と同じ、普通に接してください。

ぜひ保護者の方は、彼らの味方でいてあげて欲しいと思います。
初詣に連れ出して、合格祈願をするのは大変結構な事だと思います。
念ずるだけでは結果は出ません。帰ってきたらすぐに勉強しやすい環境を作ってあげてください。

私は今年初詣に行く予定はありませんが、自宅で彼らの質問対応に努めるつもりです。
昨日は20年来の友人と恒例の飲み会があり、とても質問対応できる状態ではなく、質問を送ってきた生徒には申し訳ないことをしました。
新年の休み中は、出来るだけ応援できる態勢を整えておきます。

でも、2日の午前は散歩がてら箱根駅伝の応援に行くので、質問回答は出来ません。
せっかく小田原中継所の徒歩圏内に引っ越したというのに、中継所が風祭へ引っ越ししてしまうという嫌がらせを受けたのは大変残念です。

では皆様、良いお年を。
そして、新年もよろしくお願いいたします。
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