03 2017

高校入試を終えて-反省と雑感と課題-

公立高校の学力検査以来、怒濤のような忙しさでブログを完全に放置してしまいました。
また少しずつ更新をしていきます。

ここ半月くらいにあったことと言えば……
・公立高校入試
・中1,2授業再開
・小学生まとめテスト
・中1数学追試
・高校生活オリエンテーション
・生徒との面談
・高校生のテスト対策
・保護者個人面談
・高校準備講座開始

およそ通常の授業シフトではない変更がかさんでしまったため、私の連絡ミスで昨日の中3授業がお休みになる事を伝え忘れてしまいました。
昨日雨の中来てくれた子たちには大変申し訳ないことをしてしまいました。

また、事情により本部で予定していた中2の保護者個人面談は延期となります。
個別にお電話でご説明致します。

高校入試結果のご報告


2/28の公立高校結果発表をもって、中3生の進学先が確定しました。
今年度もレベルがバラエティ豊かなことになっています。
以下、進学先です。

足柄1名 伊志田1名 小田原東1名 城北1名
西湘2名 相洋1名 立花2名 山北1名 吉田島1名

ここ最近の傾向ですが、私立専願が数名います。
特に中堅公立高校の内情を知ると、大学進学に圧倒的に有利な私立高校へ進学するのが得策なのは確かです。
そのうち私立まで無償化されたら誰も公立へ行かなくなってしまうのではないでしょうか。

今年度は公立高校全員合格とはなりませんでした。
敢えて弱気な選択をせず、初志貫徹で挑んだのには敬意しかありません。
本人の努力に疑いの余地はありません。
全ては合格に導いてやれなかった私の責任です。
ここ数日、反省点の洗い出しと指導カリキュラムの改善ばかり考えていました。

合格発表の日、辛いだろうに答案を携えて授業に出席してくれたこと。
保護者面談のときお母様がおっしゃっていた、大学入試でのリベンジの決意。
本当に心の強さを感じています。
保護者面談の最後、4年間の指導を思い返してしまい、全力で泣くのを我慢してしまいました。

まあ、既に生徒が前を向いているのです。
私が泣いていても始まりません。そして中年の涙など誰も喜びません。
しっかり高校でのノウハウを伝授して、送り出してあげようと思います。

やはりインフレ気味だった公立入試


今年度から公立高校入試は解答用紙が返却されるようになりました。
まだ全員分の分析は終わっていませんが、若干自己採点より甘めな印象です。

結果が確定して改めて感じたのは、得手不得手が極端に出たということです。
得意な科目が異様に伸びるという傾向です。

それは、上位校に限ったことではありませんでした。
合格者平均点が4割ほどの高校を受験した生徒を例に取りましょう。

例えば、私が勝手に理科マスターと呼んでいたA君。
彼は国語力が高く、模試でも安定して国語は高得点をたたき出しています。
一方、(私に似て)暗記が苦手なため英語や社会は苦手。
昔から数学も結構苦手。
そして、生物大好きなため理科は得意という生徒です。

公立高校入試の理科は、かなりの国語力が要求されます。
そこは持ち前の国語力でカバーできます。
しかし同時に的確な計算処理も必要なため、数学嫌いのA君にとっては伸びきれない状態でした。

今年の入試は、計算の負担が大幅に減りました。
また、原理・原則を理解していれば、スラスラ解ける問題が多かったのです。
これが彼の得意な部分に上手くはまり、何と7割もの得点を記録しました。
恐らく、同じ学校を受検している生徒の中ではほぼトップになるのは間違いないでしょう。
最後の最後で理科マスターの名にふさわしい結果を残しました。
個人的にはレジェンドです。

もう一人は、かつては数学が苦手だったMさん。
中1~2のときは本人も思い出したくないほどでしょう。
中2後半くらいから徐々に伸び始め、今や数学が最も出来る科目になるまで成長しました。

とはいえ、模試でも50点を大きく超えることは無く、不安でいっぱい。
更に学校の友人からある事無い事聞かされて、自分の得点は足りるのかどんどん不安に。
本人にも言いましたが、私はこれっぽっちも負けるなんて思っていませんでした。

そして入試本番、得意の数学で70点超えの大当たり。
もっと上位校を受けている生徒よりも高かったこともあり、ご満悦でした。

彼女がこれだけの点数を取れたのは、今年から始まったマークシート方式が無関係ではありません。
ある程度数学的な勘が働いた、という事です。
今までは記述式ですから、分からない問題=空欄でした。
今年は分からなくても、数学的な思考を元に選択肢を絞ることが可能です。
極力可能性を絞った後選んでやれば正解率は飛躍的に上がります。
これが上手く働いた問題が2問ほどありました。

彼女の名誉のために補足しますが、ただの勘ではありません。
数学の力を元に絞り込めたからこそ勝ち取った正解です。

果たして大幅に得点を伸ばし、余裕で合格を勝ち取れました。
聞いたところによると、散々デマ情報を吹き込んできた学友にも勝ったそうです。
ま、そんなものです。

来年に向けて


今年度の入試で感じたのは、やはり豊富な知識は不可欠である事です。
ブログでも書いたとおり、私は今年度の理科の問題を解いたとき、大幅に簡単になったと感じました。
蓋を開けてみると、中学生たちはそれほど対応出来ていません。
ただし、上位層のみ大きく点を伸ばしている傾向です。

難解な実験の設定は無く、受検生の負担は大きく減りました。
このとき頼りになるのは2つ。
1つは国語力。前述のA君が武器にしていた読み取る・考える力です。
もう1つは正解を絞るための知識です。

以前の簡単だった入試問題は知識偏重でしたので、必然的に受検生は知識を固める勉強をしました。
今は難易度が上がったため、考える勉強が中心になり、以前ほどインプットが重視されなくなっていたように感じます。

これは大きな誤りで、思考力にはそのベースとして豊富な知識が必要です。
強固な知識を持ち、その上で考える力を伸ばしていった上位層の子にとって、今年の問題は簡単に感じたはずです。
一方、問題で何を問われているのかは分かったが、肝心な知識が不足していた子は、やはり正解にたどり着けず得点を伸ばせなかったことでしょう。

理科だけでなく、社会も同じ傾向です。
中1・2の早い時期から初歩的なインプットは徹底して行わなければなりません。
中3になり部活も佳境を迎える中、今までの復習をしていくのは大きな負担になるからです。
このような反省を踏まえ、中1・2の理社授業はガッチリ知識を固める重要性を説いていこうと思います。

高1準備講習が楽しすぎる件


当学院の中3生には卒塾が無く、入試が終わっても授業が続きます。
内容は高1の勉強を進めていきます。
小学生が中学生に上がるのと異なり、中学生の内容は既に入試勉強を通じて固まっています。
復習の手間がない分、どんどん高校生の内容を進められます。

これがとても楽しいのです。

あれだけ入試勉強をやっていたはずなのに、急速に学力が衰えていくのを彼らが自覚する様がほほえましい。
あれ?こんなはずでは……というリアクションと共に、徐々に真剣になっていくのがありありと分かります。
気楽な気分で受けているハズなのに、いつの間にか必死に演習している。
入試対策で鍛えられた習性ですね、間違いなく。

勉強の内容だけでなく、どのように勉強を進めたら良いのか。
予習はどのようにするのか。
復習はどの程度したらよいのか。
成績を取る秘訣は何か。
部活との両立は。
バイトはして良いのか。

高校生活に関するありとあらゆる情報を交えながら進めていきます。
半分くらいはこんな話をしているため、さながら人生相談の様相です。

ちなみにウチの高校部へ在籍している生徒の評定平均は4.5を超えています。
別に凄い指導をしている訳ではなく、むしろ彼らが自分で勉強している量・時間の成果です。
私は内容を教えているというより、適切なアドバイスを加えるメンターのような役割でしょうか。
正直よい成績が取れるのは当たり前と思いつつ高校生の指導をしています。

ぜひ今の3年生も、高校で大活躍をして欲しいですね。
今年も何人かOBが報告に来てくれました。
本当に嬉しいですね。

私自身は高校生活を失敗した部類です。
今高校生が活躍しているのは、私を反面教師にしているからでしょう。
中3生のみんな、私がたどった道と正反対の道が正解だぞ。
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