31 2017

2つのスピード不足

暖かくなったからなのか、教室にアリがいました。
月曜日にはかなり大きめのアリがいて、一瞬「Gかっ!?」と心臓が嫌な意味で高鳴りました。
アリが甘いものに群がって行列を作っているわけではなかったので安心し、一匹狼のようでしたので、ティッシュで拾い上げて捨てました。

すると中1生が信じられないといわんばかりの目でこちらを見ているではありませんか。
いわく、「普通外に逃がすでしょ」とのこと。
正直室内で見つけたアリを外に逃がしたことは1回しかありません(月曜のでかいアリ)。
実は月曜に見つけたアリ、私に近づいて来たので恐怖を覚え(177cm VS 1.5cm)、慌てて手近にあったお茶のペットボトルを乗せたのです。
下がくぼんで空洞になっているため、潰れはしませんが、ジタバタ暴れ回っているのが透けて見えます。
帰り際でしたから、そのまま帰ろうとも思ったのですが、延々と暴れ回っているのを放置するのは忍びない。
そこで、泣く泣く外に逃がしてあげたのです。

人生初のアリさんキャッチ&リリースでした。

昨日は授業中だったので、いちいちアリ事情にかまけていられません。
容赦なき鉄槌を下してしまったのですが、思わぬ生徒からの冷たい目。
虫の皆さん、頼むから私の前に現れないで下さい。
先日は出勤したら私の席のすぐ近くの壁に大型のクモが張り付いており、悲鳴を上げる羽目に。
一番乗りだったので、人知れずクモとの死闘を繰り広げ、辛くも勝利しました。
G対策はちゃんとしておりますが、これからの夏が不安です。

さて、何の話でしたっけ。

そろばん生のマナーが一気に向上


先日そろばん生のマナーについてちょっと苦言を呈しましたが、今週はとても改善されていました。
もしかすると、このブログを読んだ保護者の方がご家庭で指導をして頂いたのでしょうか。
そうだとしたら、本当に有り難うございます。

おかげさまでいつも落ち着きのない時間帯のおけいこがスムーズに行っていたように感じます。
そろばんは静かな環境で玉の音だけが鳴り響くくらいで丁度良いのです。
小学生の低学年のうちから、1つの事に没頭し、集中して頭を使う経験を積むのは、なかなか得られがたい体験でしょう。
そろばんや計算の能力が身につくだけではなく、集中力も一緒に身につけていくのが理想的です。

そろばんをやっていた子が小学生個別を始めると、明らかに学力の違いが分かります。
螢田教室でも何人かいますが、やはりそろばん生の算数能力は明確に高いのです。
やはり、低学年でそろばんをやり、高学年で中学への準備として塾の授業を受ける、これがとても効率的だと感じます。

ちなみに、先日中学生の選抜クラスの講義を担当しましたが、そのときも挨拶が出来ない子が何人かいました。
その日に授業を担当した先生が2人入り口の所にいるにもかかわらず、無言で通り過ぎようとするのです。
一方、ちゃんとこちらを見て丁寧に挨拶をして帰る子もいます。
このような生徒と挨拶を交わすと、大変清々しい気分になりますし、何でも教えてあげたくなるものです。

おそらく、礼儀を重視していない生徒は、学校生活においても何らか不利益を被っているはずです。
現在の成績システム上、先生に嫌われる事によるメリットは何1つありません。
礼儀正しい生徒は、学校の先生からもプラスアルファを大小様々受け取っています。
頑張りが正当に評価をされるのもこういった生徒でしょう。
一時的に得点が下がったとしても、「あいつは頑張っているから次を期待しよう」と考えてもらえます。
一方、礼を逸した生徒の場合、先生から見たら生徒の悪いところばかりが見えてしまいます。
ちょっと得点が下がろうものなら、「ほらみろ」とばかりに思われてしまうでしょう。
生徒も先生も人間ですから、これが当たり前なのです。
ぜひ先生から「好かれる生徒」を目指して下さい。
それにはまず先生に対して礼を持って接することでしょう。

ちなみに私に対して好かれようと行動してもメリットはありません。
基本的に誰に対してもフラットですからね。
みなさんの頑張りも見ていますし、足りない部分は指摘をしますので。

中学生にとってスピード不足は致命傷になる


中1の授業は予定の半分で終了してしまいました。
原因は完全に「スピード不足」です。
ここで言うスピードとは2つあり、1つは「処理スピード」、もう1つは「行動スピード」です。

処理スピード=解くスピード


昨日の授業は数学でした。
数学における処理スピードはまさに計算力そのものを示します。
どんなに正確に計算が出来ても、めちゃくちゃ時間がかかっていたら計算力が無い、と言わざるを得ません。

時間が30分あり、1ページを演習するとき、想定した時間が15分だったとします。
15分で解けた子は、残った時間で次のステップへ進みます。
それは、同じ問題を解き直したり、更に高い難易度の問題を解き進めたりする事です。

こうして実力を上げていくわけですが、1ページの演習に30分かかってしまったらどうでしょう。
単純に演習出来る量が1/2になります。
すると、解き直す時間も難易度を上げることもできません。
これが日常的に繰り返されていくのですから、テストのときには埋めがたい差が生まれてしまうのです。

更に、ゆっくり解くことに慣れてしまい、いざ本番となると焦って解くしかなくなり、ミスが多発します。
最悪なのは、問題にたどり着くこと無く終わってしまうこと。
中学生の定期テストで時間が足りないのは、確実に普段の処理スピードを磨いていないからです。

処理スピードを上げるには、まず速く解くという意識を持つことが大事です。
自分の持てる限りの集中力を注ぎ込んで1つ1つ速く解くように心がける。
必要な途中式は書きつつ、不要な途中式は削る。
こういった作業に慣れていくことで、計算スピードは本当にジワジワと向上していくのです。

行動スピードを速くするのは大変


行動スピードは、1つ1つの動作を行うスピードです。
例えば、私がワークを出す指示をします。
さらに、演習するページ・問題番号を指示します(大抵板書もします)。
その後、解く際に必要な途中式など、注意点も指示します。
これを彼らの動きに合わせて適宜行うのですが、行動スピードの遅い子は、注意点の指示をしたあとくらいに、

「せんせー、何ページですかー?」

と聞いてきます。
この子は、皆が指示を確認し終わって演習に入ろうか、という段階で、ようやくワークを出し終わったということです。
当然、その後の指示は全て聞いていません。
ごく少人数で授業をしている塾ですらこうなのですから、学校なら尚更でしょう。

また、全部解き終わった段階で、答え合わせに入ります。
ここで答えの該当ページをサッと開き、赤ペンを持ち、答えを指さしたり定規で示したりしながらテキパキとつけていくことができれば、その後の演習時間が十分に確保されます。
ところが、行動スピードの不足している子は、答えをカバンから引きずり出すのに時間がかかります。
ノートに問題集のページを書いていないため、いったん閉じた問題集を開いてページを確認し、再び答えの該当ページを探します。
徹頭徹尾こんな調子ですので、大げさではなく数倍の時間を要する事になってしまうのです。

先生の目がある状態でこのスピードなら、自宅でマイペースな勉強をしてしまうといくら時間があっても足りません。

行動スピードは性格的な要素が大変大きいため、意識を大きく変えてやる必要があります。
1回言って意識が変わるわけではありません。
まだ幼い小学生なら比較的修正も早いですが、習性が染みついてしまった中学生の場合、かなりしつこく言い続けないとなかなか変わっていかないのです。

さて、件の1年生は行動スピードは一般的なのですが、処理スピードに問題を抱えています。
不要な途中式が過剰なのと、急いで解くという意識付けがされていません。
意識付けについては私の指導が不十分な点なので大いに反省すべき所です。

一方、不要な途中式は1つ1つ指示をして省かせていきます。
数学の途中式ですが、丁寧に書けばよいというものではありません。
私が「書きなさい」と指示をした途中式は、「書くことでミスが減る」という意図を持ったものです。
書くことでむしろスピードが上がるものもあります。
しかし、書いてもメリットが全くなく、時間だけが浪費されてしまう途中式は省くべきなのです。

昨日は、上記のような説明をした上で、途中式についてもアドバイスを細かく加えました。
肝心なのは、自宅でも同様にスピードを意識して演習することです。
そうすれば宿題も早く終わりますし、一石二鳥ですね。

冒頭にアリとGの話が出ましたが、勉強はアリの勤勉さとGのスピードを両方持ち合わせたものが勝ちます。
節足動物とはいえ侮れません。ぜひ見習っていきましょう。

さて、中2生の一部の目の色が変わってきました。
とても熱を感じます。
その分塾に期待されている部分もひしひしと感じますので、それに応える授業を提供したいですね。
中2生についてはまた詳しく書きましょう。
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