23 2017

小学生の理科・社会は決して副教科ではない

先週は保護者面談でした。
今までは1日で全家庭の面談を一気にやっていましたが、どうしても件数が多くなって時間に追われてしまいます。
もう少しじっくりとお話をしたかったので、今回から数日にわたってじわじわやっていく方式へ変更しました。

その結果、今まで1件あたり10~15分だったのが、今回は1件平均20分程度へ。
中には延長してしまって、その後の方をお待たせする事態になってしまいました。
(お待たせしてしまったお二方、申し訳ございませんでした)

おかげさまで多くの意見交換をすることが出来ました。
また、こちらから伝えておきたいことも、いつもより多くお伝えできたのではないでしょうか。

小学生の保護者の方のうち、何人かの方へお話をした内容があります。
それは、「小学生の理科・社会」について。
今小学生は全員国語・算数の2科で受講をしています。
週2回通塾している方も、1日は国語、もう1日は算数、というように、国語と算数を手厚くする方法で受講しています。

今まで理社も受講していたのは、中学受験をする生徒だけでした。
(ウチは中学受験を扱っていませんが、時々希望する生徒がいるので出来る範囲で対応しています)
昔(私が新人だった頃)はクラス授業だったので、理社を受ける生徒も多く、何を隠そう私の初授業は小5理科だった記憶があります。
それはそれは厄介な個性的な生徒がたくさんいて苦戦をしたのを覚えています。

それからおよそ20年、今は国語と算数しか指導をしていません。

さて、中学1年生や2年生で飛び抜けて理科または社会が苦手な生徒がいます。
保護者の方、特に比較的成績が良かった親御さんは「理科や社会なんて覚えればいいんでしょ?」と簡単に考えがちですが、そんなに現代っ子は甘くありません。

理社が苦手な生徒の多くは、小学校の勉強不足が原因なんですよね。
中学校で勉強する内容は、小学校で学習した内容がわかっていることを前提になっているので、小学校の知識がゼロになっている状態だと、先生の話を理解することすらままなりません。

たとえば、小学校4年生あたりで「日本の都道府県」を勉強します。
先生によっては、47都道府県と県庁所在地をすべて覚えるという苦行を児童に課したりします。
今やそのような先生は比較的少数派でしょう。
下手をすれば、保護者からクレームが来る可能性すらあります。
しかし、今後の学習をするにあたり、県庁所在地はともかく、都道府県の場所と名称は絶対にインプットしておかないといけません。

反対に、都道府県を覚えないまま中学校へ上がってしまったら悲劇です。
中1・2で地理や歴史を勉強していきますが、先生はいちいち「○○県はどの位置にあって」なんか教えてくれませんよ。
だって、それ中学生がわざわざ先生から教わる内容じゃ無いですからね。
小学生のとき習った内容を復習するのは、中学校の先生の仕事じゃありません。
中学校の先生は「そんなん小学校の先生に言ってくれよ!」と思っているでしょう。

地理にしろ歴史にしろ、説明の端々に地名が登場します。
都道府県の知識が無いと、地名が出てくるたびにいちいち思考停止してしまう。
こんな調子で説明を理解できるはずがありません。

ひどい子になると、「鎌倉時代」の鎌倉すら知りませんからね。
県内の話ですよ?
しかも2年生なら遠足で行くでしょう?
鎌倉時代を学習するのは中1なので、残念ながら遠足で行って初めて鎌倉の正確な場所を知るのでしょう。
もしくは、その頃には中1で勉強したことをすっかり忘れているかもしれません。

1例として地名の話だけクローズアップしましたが、小学生で学ぶ内容はいちいち中学生の学習に絡んできます。
小学校で理科・社会が出来ていない場合、中学校で戦うのはかなり厳しいといえるでしょう。

ちなみに小学生が理科・社会で苦しんでいるという指標は、テストで7割を切ってしまうあたりです。
小学校では習ってすぐにテストをしますので、7割を切るというのは明らかに平均を割っています。
もっとも、近年平均点そのものも下がっているので、実は多数の小学生にとって理科・社会は苦手な科目と化しているのかもしれませんね。

理科嫌いがメディアで話題になることはあれど、あまり社会は問題視されません。
現実的にはどちらの科目もどっこいどっこいでしょうね。

もしお子さんが理科・社会を苦手としている様子なら、ぜひ早いうちから対策をしましょう。
簡単なことです。
国語や算数ならドリルを買ってやらせたり、漢字練習をさせたりしますよね。
理科や社会も同じように、本屋さんで売っている教科書に沿ったワークをちょこっとやらせるだけでだいぶ違います。

何も塾へ通わせたりしなくても、十分対処可能です。

塾屋としてはコマ数を増やすように促すのが筋なんだと思いますが、気になる人たちには「問題集の購入」を勧めてしまいました。
それでもどうもダメそうでしたら、お手伝いできると思います。

面談でお話しした内容でシェアしたいことはたくさんあります。
勉強時間と点数が比例しないこととか。
これもいくつかのご家庭とお話ししたので、いずれまとめたいと思います。

さあ、明日からいよいよ夏期特訓ですね。
小学生はなぜか計算特訓です。
私の目から見ると、ほとんどの生徒が計算力不足。
これを1段階引き上げるため、精一杯指導をしたいと思います。
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