27 2017

作文教室で学んだ大事なこと

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夏期特訓が始まって3日目、授業の一環として作文教室を実施しました。
全教室の小学生・中学生と一部の高校生が小田原市民交流センターUMECOに集合しました。

今回は、朝日学生新聞の編集長をはじめとした新聞作りの最前線でお仕事をされている方々を講師に招き、文章のプロから直接指導をしてもらえる貴重な機会を設けました。

私の勝手なイメージでは、新聞の編集長と言えば強面で部下の記者に怒号を浴びせてボツを出しまくる印象だったのですが、実際の編集長の方は180度異なる大変柔和な方でした。
ドラマやマンガのイメージは全く当てになりませんね。

今回の作文教室は、朝日小学生新聞・中高生新聞を題材にして、ニュース作文を行いました。
実際の紙面から気になる記事をピックアップし、自分の感想や体験、調査を加えて文章を作り上げます。

小中学生はゼロから文章を作る機会がほとんどありません。
たいてい文章を読んで感想を書いたり、レポートをまとめたり、調べ学習を元に新聞を書いたりと、何かを元に書く・まとめるという能力が試されるのものです。
ニュース作文に要求される能力がまさにそれ。
この方法論を身につければ、学校で書く文章のコツがだいたいつかめるはずです。

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このご時世に小学生が真剣に新聞を読む姿はなかなかお目にかかれません。
それだけでも貴重な機会なのでは。

いきなり作文を書かず、要点を探す


講師の方の指示で、題材となる紙面にマーカーを引きます。
3種類のマーカーを使い、見出しや記事のはたらきを確かめながら線を引いていくのです。
小中学生が普通に記事を読んでも、長い記事ほどどこに何が書かれているのか迷子になってしまうので、パッと見てわかる状態にします。

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文章題に線を引きながら読む感覚に似ています。
あれは自分自身に文章の要点をはっきり確認させる役割があり、なかなかバカに出来ないんですよね。
新聞にマーカーを引いただけで、記事の内容が一目瞭然です。
ただ線を引くだけなんですが、それがどれだけ読解の助けになるか、身をもって体験できたんじゃないでしょうか。

作文を書くとき、いきなり「僕は○○を読んで…」と始めるあわてんぼうが多いですが、その前にやるべきことを理解できたようです。

記事の感想だけにとどまらない文章にするには


このあと、普通は記事について思ったことを書いて終わりになります。
もちろん自分で考えたことを書くのは作文のメインにですから、必要なのは言うまでもありません。
講師の方も、要点にラインを引いたら、まず率直な感想や意見をまとめるよう指示されていました。

それに加え、「自分で動く」ことが大事とおっしゃっていました。
自分の考えだけでなく、行動をすることでより説得力が増し、深みのある文章に仕上げることが出来ます。

たとえば、こういったことです。
自分の経験談を交えてみる。
記事の内容について第三者と話してみる。
調べてみる。
その場所に行ってみる。

これらの行動を踏まえてさらに自分の考えを深め、それを文章にすると、確かにただの感想文では無くなります。
確かに、テレビの食レポとか見ていると、うまい人とそうで無い人の差はこういった「行動」にあるのだとわかります。
食レポが上手い人は、多くの店に行き、多くの品を食べ、本場へ足を運び、食材についての知識も豊富。
下手な人はこういったバックボーンがないので、言葉が出てこないですもんね。

ここが小中学生の苦手なポイントのはず。
家族でニュースを見ながらあれこれディスカッションしているご家庭は、やはり社会的な視点に差があります。
お父さんはソファでスマホを眺め、子どもは自分の部屋でゲームに興じ、お母さんはあくせく家事をしている、この状態で考察力を養えというのが無茶な話です。

作文が苦手、という子は多いですが、その多くは日本語が不自由な訳ではありません。

ただ、知らない。
だから、考えられない。

それが原因なのでしょう。
確かに、てにをはが正しく使えていなかったり、文章構造がメチャクチャだったりすることもありますが、それ以前に書く内容が浮かばないという悩みを抱えている方が多いと思います。
「自分で行動する」という視点は、一見文章を書くことに無関係そうで、文章を書く題材の根幹になっています。
これを小中学生に伝えることができた今回の作文教室は、非常に価値のあるものだと感じました(手前味噌ですが)。

これを生かして国語の感想文なり、社会の新聞作りなり、文章を書く宿題をどんどんこなしてほしいですね。
塾としてもニュース作文コンクールに全員出展しますので、頑張って書いてもらいましょう。

昨日途中まで書いたものを、今日進めてきた生徒もいました。
真剣に取り組んでいることがよくわかります。

昨日の作文教室では、ウチの教室の生徒のみならず、ほとんどすべての生徒がとても真剣に作業へ取り組んでいました。
授業も宿題もこの調子でこなしてくれないかなあ……と思わざるを得ません。

見てください、この真剣な作業風景を。

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彼らにこれだけの集中力があるのはよーーーーくわかりました。
そのポテンシャルを今度は問題演習で存分に発揮してもらうとしましょう。
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