14 2015

中1・2理社の復習講座

2月の公立高校入試に向けて、中3対象理社の復習講座が始まりました。例年8割程度の生徒が受講する講座ですが、今年は非常に受講者が少ないのが気掛かりです。というのも、ここ2年の平均4割以下の鬼畜理科に対応するには、計画的かつ十分な量の学習が必要だからです。

思えば3年前まで、理科は安定の稼ぎどころでした。個人差が非常に大きい英語や数学に対して、理社は暗記さえしていれば余裕で高得点が取れました。私の担当する理科について説明をしましょう。神奈川県の問題は問題1つに対して実験1つが設定される形式が主流です。1問解くためにその実験の説明をした文章を長々と読まされます。そのため、おのずと文字数だけはどんどんかさんでいくのですが、肝心の問題は定期テストレベルとさほど変わりませんでした。ただ単に範囲がメチャ広い定期テストだと考えていいくらいです。そりゃ、暗記だけしっかりしていれば簡単に高得点が取れてしまうわけですね。

だから当時はウチの塾も、理社の復習講座は9月から行っていました。中3は夏まで部活動があって忙しいし、なかなか時間が取れないから大変だろうという配慮もありました。何より9月からやっても十分間に合ってしまいました。

ですが、時代はとっくに変わりました。もはや神奈川県に「易化」なんて考えを期待してはいけません。今後は平均点が40点程度というのが当たり前になってきます。一般的には部活の落ち着く夏や秋から受験勉強が始まりますが、理社は絶対に間に合いません。それは、理社のもつ特殊性が原因です。

2年間触れなかった内容と突然入試でご対面 それが理社


公式サイトの復習講座の説明にもありますが、理社は英数国とはちょっと違います。英数国はザ・積み上げの科目です。中3の勉強に中1,2の知識が欠かせません。中3の勉強以前に中1・2の内容を定着させる必要があり、そういう意味では大変な科目です。中1・2内容が積み上がってきてようやく成果が出るので、忍耐が必要です。ですが、裏を返せば中3の勉強をすると同時に中1・2の内容も学んでいる(学ばざるをえない)、それが英数国です。

理社は1つ1つの学年や分野が独立しています。中1で理科が苦手でも中2の理科は得意という生徒はザラにいます。歴史が苦手でも公民なら取れるという生徒はかなり多いです(暗記量が少ないからでしょう/理系の生徒に多いですね)。ある意味その場の勉強だけで何とかなる側面があるので、普段のテストでまず点が伸びやすいのは理社なのです。

ところが、入試問題はもちろん3年分全部が範囲。特に理社は、中1のとき軽視されがち。そのため、弱点が手つかずになっていることが多いように感じます。その状態で11月以降の入試対策に突入してしまうと、もう手遅れです。入試勉強の前に基礎知識固めから始めなければならないので、基礎が固まった頃にはもう入試。昔は基礎だけで解けたのでそれでOKでしたが、今は基礎的な問題なんて20点分もありません。

ですから、欠けている基礎知識はできるだけ早く固める必要があります。ウチの塾で4月から理社だけ復習講座を始めるのはそのような事情があるからです。

11月までに基礎を固めて応用に備える


秋から基礎問題を始めているようでは間に合いませんから、11月から即座に入試レベルの問題に取り組めるよう準備をしていきます。そのための復習講座はかなりハードです。

中3の勉強に加えて、全く無関係な中1・2の内容を勉強していくわけです。しかも量は膨大です。昨日専用テキストのカリキュラム表を受講生に見せましたが、絶句していました。理科で言えば全部で18単元に分割をして、1つずつ仕上げていきます。

まずは1問1答問題から始まり、必要な知識を身につけたら旧入試レベル(勝手にそう呼んでいますが、昔のカンタンな入試のことです)の問題で知識の使い方をなじませていきます。そして欠かせないのが効果測定。暗記すべき事は完璧に覚えたか、問題を読み取る術は身についているか、これをテストを用いてチェックしていくのです。

部活動やクラブチームなどもあるこの時期ですから、忙しいのは分かります。ですが、入試というレースに勝つのは、理屈抜きに「勉強をやった」人だけです。4月からは早すぎる?フライング上等です。むしろ、入試ギリギリになってから焦って覚えようとしても破綻するだけですから、今から始めるのが理想的ですよ、という話でした。

ということで、長い期間をかけてじっくりと鍛えていきます。難しい入試でどのくらい戦える状態になるか、今から楽しみです。
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