05 2015

オススメの模試復習法を紹介!正しい模試活用のススメ(解決編)

先日模試は判定だけ見ても意味ナシ!正しい模試活用のススメ(ダメ出し編)という記事を書きました。模試の復習をしようとしない高3生に呆れて書いたモノだったのですが、先日高2生が「模試が終わったんですけど……」と私の元へ相談に来ました。

そこでダメ出し編だけ書いて肝心の解決編を書いていないことを思い出しました。思い出させてくれたT君ありがとう。

高校生の模試と中学生のそれとでは復習方法が違います。ただ、全く参考にならないわけではありませんので、中学生もぜひ自分の勉強に取り入れてもらえれば何よりです。ですが、普通の中学生が「模試の復習のやり方」なんて検索するとは思えません。きっと、復習するという概念が無いのでは?(別に馬鹿にしている訳では無く、あくまで私の観察によるものです)

念のため断っておきますが、私は理系ですので、自分が勉強したことのない科目は触れません。教室でもそのような科目は極力もう1人の相棒に振ることにしています。古典は現役時代手も足も出なかった科目ですので、いつかリベンジしてやろうと試みています(試みて20年になります)。


まずは自己採点から始めましょう


まず、自己採点は当日に行いましょう。少しでも記憶が薄れないうちにできるだけ正確な得点を把握するためです。

最終的にセンター試験を受けることを想定します。センター試験は翌日の新聞発表を利用して、自己採点を行い、大多数の生徒が「センターリサーチ」を利用します。

センターリサーチをご存じない受験生のために簡単に説明すると、自己採点の結果を入力すると、簡単な合格判定をしてくれるという便利システムです。しかも、大手予備校が無償で提供してくれます。何と懐が広いことでしょう。

……むこうにしてみても、タダで得点情報が収集できるなら願ったり叶ったりですけど。

そこで重要なのが、正確な自己採点です。幸いセンター試験はマーク方式なので、記述式と比較して採点にブレが起こりにくいのは確かですが、わずかな得点差で判定が変わってしまいますので、あいまいでは困ります。何よりナイーブな受験生にとって、精神衛生上よろしくありません。

正確な自己採点を行うには、テスト中に自分の答えを問題用紙に残す、ただそれだけです。

選択問題は選択肢に印をつけるだけ。記述問題は多少厄介ですが、時間がある限り写しましょう。現代文などで長い文章を写す必要があるときは、要旨だけ書いておくのもアリです。解答用紙に一発書きするような暴挙に出る人はともかく、大抵文章構成の案を問題用紙に練るはず。これが残っているだけでだいぶ自己採点がやりやすくなるでしょう。

数学の記述問題は、せめて最後の答えだけでもサッとメモをするようにしましょう。私は途中経過でナンバリングした式をあらかた問題用紙に写していました。途中点はこのような式が書けているかを基準にもらえるので、解答が誤っていたとしても、そこそこ途中点の採点が可能です。

英作文も写すのに時間がかかります。解答用紙に直接書き込む前に、問題用紙で解答を検討する習慣があれば、わざわざ問題に写し取る手間が省けます。イメージとしては、むしろ解答用紙に写す、というほうが正確でしょう。


復習は翌日から早速取りかかるべし


別に当日でも構わないのですが、模試から帰ってきたら夕方、ちょっと休憩してじっくり自己採点に取り組むと、恐らく時間が足りません。だから翌日にじっくり、という意味です。最優先で復習すべきは苦手科目。得意科目を間違えたときの悔しさはちょっとやそっとじゃ消えませんが、恐ろしいことに苦手科目は喉元過ぎれば熱さを忘れる、まあいいや、という発想になりがちです。

重い腰が上がるのを待っていては一生寝たまんま。一番嫌なものに真正面からぶつかりましょう。だから、翌日は一番マズい科目から必ず始める!とルールを課しておくことをオススメします。

復習とは解き直しにあらず


模試を復習しなさい!というと早速一から解き直す学生がいますが、恐らくテスト勉強でも同じようにしていたのでしょう。

勉強はインプット・アウトプット・フィードバックで成り立っています。模試の復習はフィードバックに相当します。ただ一から解き直しても、また同じ結果になるだけですから、時間のムダです。問題集をただ何度も繰り返す勉強法がこれと同じ。アウトプットだけを繰り返しても伸びません。

解きっぱなしにならないため、ミスを分析して次に生かす。これがフィードバックの役割です。

解答の分類をして復習を始める


では、良質なフィードバックとは何か。それは、自分のミスを理解することです。

模試の復習をする際、誤答のみならず、正答だった問題にも着目しましょう。以下のように分類して下さい。
1.正答だったうえ、自分が解答を導いた根拠が模試の解説と一致している
2.正答だったが、解答を導いた根拠が誤っている
3.根拠が一部不足していたことによる誤答
4.知識不足による完全な誤答

ザックリこのような分類で良いでしょう。つまり、ほぼ全問解説を読み込み、自分の解いたプロセスを思い返す必要があるということです。そうしないと、1.のような完全な正解だったかどうかも分かりません。正解だった問題の解説を読まずに飛ばしてしまう受験生は少なくありませんが、大変もったいない状態だと思います。

復習の最大の目的は、自らの知識や解法の不足を知ること。3.や4.は誤答をしているので比較的目が向きやすいのに対して、最も危険なのは2.です。誤った根拠で「たまたま」合っていたとしても、鉛筆を転がして導き出した数字と何ら変わりがありません。

高校生に限らず、中学生や小学生にも伝えたい。

「できた」と「合ってた」は違います!

むしろ、高校生でこれが分かっていない人は、よほどヌルい勉強方法を続けてきてしまったということ。

「できた」問題は根拠も確かで再現性が高い、つまり、何度やってもできるでしょう。「合ってた」問題は根拠が不安定であるため、解くたびに違う答えが出てきます。他の問題で違う問われ方をすると、とたんに根拠不足が露呈します。これが勉強しても得点が伸びない大きな理由の1つです。

自分をごまかさず、じっくりと問題の分析をしてみて下さい。それがスタートです。
復習が必要な問題は、上記の2.3.4.です。1.は自分を褒め称えて終了でOK。

分類したら復習開始


ようやく本題です。復習をする際は、道具をしっかりそろえておきましょう。必要な物は「問題用紙」「模範解答・解説」「辞書」「参考書」「ノート」です。特に、辞書と参考書がキモです。この2つ無しに復習をしている人は効果が薄いと思って下さい。

英語の場合


文法問題なら、まずは自分の答えを選んだ根拠を考えます。そして、解説を読み込んで、自分の考えと照らし合わせます。そこにはズレが生じると思いますが、その修正こそ復習する目的です。

解説にある内容で自分の知らない知識をノートに簡単にまとめ、問題文の知らない単語・熟語を辞書で調べつつノートに書き出していきましょう。このノートは、再インプットに使うノートです。解説にマーカーで線を引くだけ、という復習方法をとる高校生の多いこと……何度も読み直すならともかく、線を引いただけでは次回知識として使えるレベルにはなりません。しっかりと「暗記」して知識レベルに育ててやらないといけませんので、専用のノートを用意しておきましょう。

そのノートは、あなた専用の単語帳です。Targetに1900個ある単語よりも貴重な単語が揃っています。
なぜなら、「全て自分が知らない単語」だけで構成されているからです。

また、解説に書いてある文法知識は要点のみで構成されています。せっかくですから、参考書の該当する部分を読み直しておくことで、解説を読む以上に深い理解が得られます。ここで重要なのが、「自分が分からなかった」という現実がある状態で読んでいるということ。分からないことを白日の下にさらし、読み込んでやると、危機感が全く異なるため良い吸収ができるはずです。

長文問題はじっくりと時間をかけて精読して下さい。このとき、上手く訳せないポイントを探っていきます。そこには必ず自分の理解していない構文が隠れています。これを解説や参考書を用いて紐解いていくのです。上手く訳せない原因の大多数は文の構造が分かっていないから。解説を隅から隅まで読み込んでいくと、じわじわと長文が理解できるようになっていきます。

そして、後日必ず複数回読み直して下さい。訳のついている英文は長文読解の演習にもってこい。模試を受ける=良質な教材を手に入れると心得ましょう。

正解率にもよりますが、仮にセンター試験程度の分量がある模試を受け、7割程度の正解率だった場合、復習にかかる時間は2~3時間程度を見積もって下さい。正解率が下がれば下がるほど当然復習に必要な時間はどんどん増えていきますが、存分に時間を費やすべき。今まで努力が足りなかった分のツケが来ただけですので、しっかり返済して下さい。


現代文の場合


いわゆるマーク模試に絞って解説します。記述模試については専門サイトへ(あるのか?)。

マーク模試=選択問題です。さんざん言われていますが、選択問題の解法は消去法につきます。受験生で消去法を知らない(実践していない)人はいないと思われます。念のために説明すると、解答ではないものを消していき、残ったものを解答にする解き方です。

解答ではない、という判断を下すときに必要なのが、「本文に書いていない」という基準。ここがブレるといつになっても現代文の点数は安定しません。書いていないけど想像ができる、というのは根拠ではありません。本文に書いてあれば、客観的な判断が下せますが、想像は主観的すぎます。人によって解釈が異なるような曖昧な根拠では試験問題になり得ませんから、やはり本文中への記述は必ず必要なのです。

テスト直しの際は、正しい方法・根拠で解答を消去し、絞る事ができたか。この1点に集中して復習すると良いと思います。確実にこの作業をするために、解答時に気をつけて欲しいことがあります。選択肢を消去する際、解答記号(ア~オみたいな記号です)にバツをするのではなく、各選択肢の誤りがある部分にバツをしておくのです。

テスト直しの際は、「自分がバツをつけた部分が本当に誤りなのか」を解説と照らし合わせて確かめます。仮に正解だったとしても、バツをつけた根拠が異なるところにあれば、それは読解ミスだったということ。その正解は「たまたま」です。

不正解だと判断した根拠となる本文中の記述も同時にチェックしておきましょう。本文では○○と書いてあるが、この問題は△△と書かれていて、表現が大げさになっているからバツだ!という判断ができれば、ほぼ誤答は無くなるはずです。これを目標に取り組んで下さい。


数学の場合


最も復習がシンプルで単純です。数学の場合、必要な知識はたかが知れています。知識が足りているならば、解法が身についていないと言うこと。自分の引き出しにない解法はしっかり入れてやる必要があります。

その際気をつけたいのが、自分の手を動かすことです。解答を眺めて納得して終わる人が多いのですが、それでできるようになるほど甘くはありません。

いいですか?その解答は模範解答です。
プロが作成した、華麗な解答です。
解法を見て納得するのは当たり前。論理的で隙の無い解法だからです。
通して読めば、きっとどういう解き方なのかが分かるでしょう。

それは、分かるだけです。


次に同じ問題をやったとき、その解答が再現できる可能性は極めて低いことでしょう。これが「分かる」と「できる」の差です。「理解」と「習得」と置き換えても良いですね。標準的な数学力があれば、解答を読んで納得し、理解できます。それを習得するには何が必要でしょう?

答えは、実践です。実際に手を動かしてみないことには、式変形や記述のエッセンスはつかめません。

模試の復習はこのように行いましょう。
まず「理解」を目的に模範解答を熟読します。この際、不明点を残してはいけません。「どうしてこの式になるんだろう?」と思ったら、必ず疑問を解消して下さい。誰かに聞いても良いですし、参考書を調べても良いでしょう。

使っている公式そのものを理解していない低レベルな状態だった場合、一旦その問題を離れて下さい。それは手に負えるレベルではありません。まず、手持ちの問題集の基礎的内容を解き、公式の定着を急ぐことをオススメします。

大方理解をしたら、直ぐに解き直してみましょう。当然スムーズにはいきませんが、そのとき「ちょっとだけ模範解答を見る」と良いですね。目安は1行だけ。手がかりがないままずっと考え続けるのは苦痛ですので、ヒントをもらいましょう。

こうして最後まで極力自力で書き進めます。もちろん、これだけで解けるようになったわけではありませんので、忘れたころにもう1度解きましょう。この「忘れたころに」がクセモノで、解法を忘れたころにやり直すと効果的なのは確かですが、やり直すこと自体も忘れてしまうのが怖いところ。これを防ぐには、文明の利器を使いましょう。スマホのリマインダー機能が便利です。

※リマインダー=あとでやるべき事を告知してくれるありがたいヤツ。「○○の問題を△月▲日にやり直す」と登録しておくと、指定した△月▲日になうとメッセージで教えてくれるのです。私もコレ無しでは仕事ができません(あまり覚える気が無い)


まとめ


この仕事をしていると、「分からないところが分からない」という言葉をよく聞きます。それは決まって勉強をしていない人が発するセリフです。やりもしないのに、分かるところと分からないところの区別などできるはずがありません。

模試はこの分類をシビアに行ってくれる機会です。自分の「分からないところ」が明確になった、その瞬間が勉強する最適なタイミングです。模試は復習にその神髄があり、復習のために模試を受けると言っても過言ではありません。

復習には模試当日の数倍に及ぶ時間が必要になります。得点が高くなるにつれて誤答も減りますから、復習の負担は減る一方です。一念発起して復習に取り組み始めた人は当然誤答も多く、とてつもない復習時間が必要になってしまいます。

でも、それが必要なんです。それだけ勉強しないと埋め合わせができないという何よりの証ですから、覚悟を決めてやりましょう。どうしてもやる気が出ない人に一言だけ。

ライバルはやります。
やっていないのはあなた1人だけかもしれない。

これに怖さを感じたなら、さあ、やってみましょう。

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