24 2015

本当の実力は定期テストでは測れません。

今週の土曜日、26日は小学生・中1・中2と高校生の模試を行います。小学生は午前10時から教室で、中高生は夕方から市民会館で行います。市民会館は全教室の生徒が集まりますので、粗相の無いように。

中学生はテストが終わって2週間、頭の中から勉強が薄れた頃だと思います。あれだけテスト勉強をやらされて、また勉強かよ、と思うかもしれません。第2回テストは終わりました。それと同時に第3回テストのスタートが切られたわけです。今回思うような成績が残せなかった人ほど、今やるべき事が山積みなはずなんですが……

後日詳しく書こうと思いますが、どだいテスト前だけ勉強をしても、時間が足りるはずがありません。日常的にできる事をせっせとこなしている人は、いつテストがあっても良いように準備が整っています。

それを実力と言います。
模試は実力を測るテストです。定期テストで本来の実力は測れません。付け焼き刃ではほころびが生じてしまうのは当たり前です。


定期テストと模試の違い


模試は範囲がメチャ広い


模試は一応範囲が設定されていますが、結局習ったところまで全てが範囲です。

定期テスト勉強は、決められた範囲のみを勉強しておけば得点が簡単に取れます。「簡単」では無いと言う人もいますが、それは模試に比べたら、という話。たかだか1科目平均20~30ページ程度の内容です。2~3週間根を詰めれば、得点は跳ね上がるでしょう。

その方法で得られた知識は、いわゆる短期記憶の域を出ません。インプットにかけた時間が短いため、記憶が失われるのも速い。これが短期記憶の特徴です。

定期テストを短期記憶で乗り切ってきた人は、模試で得点が取れません。何しろ模試の試験範囲は膨大です。中3ともなれば、3年間の全てをマスターしている必要があります。もちろん、模試に向けて根を詰めて勉強をすれば……いいですけど、範囲を全て終えるまでに気の遠くなるような勉強が必要になるでしょう。

さて、日常的に勉強を積み重ねている人はどうでしょう。十分な勉強時間を確保することで、1つの知識を複数回触れる事ができます。覚えては忘れる。忘れては覚え直す。こうして培われた強固な記憶、これが長期記憶です。

模試は長期記憶にインプットされているものがどの程度あるか、これを測ります。使える知識の量を測ります。使える、とはもちろん本番で使える、という意味です。

だって、「模試」とは何かを「模して」いるわけですからね。
もちろん模試が「模して」いるのは、入試です。

入試は試験範囲が全範囲。最大の試験範囲を持つテストですから、長期記憶化した知識以外使い物になりません。

模試は初見の問題が多い


定期テストの作成者は先生です。普段教えている先生が作るなら、その先生の授業でテストのヒントはたくさん用意されているはずです。もちろん先生もなるべく初めて見る問題を作ろうと日々努力をしているでしょう(例:泉中第2回中2数学の連立方程式)。

英語に目を向けてみましょう。近年の定期テストには、文章読解問題として教科書本文がそのまま使われることはまずありません。大抵先生が自作した英文を読解していく、やや難易度が高めの問題です。

そうは言っても、ベースとなるのは学校の教科書です。そこに使われる文法・構文を登場させなければ、試験範囲のある定期テストの役割を果たさないからです。

模試は完全に初見です。登場人物も、あらすじも、全て初めて見る問題です。登場する単語も、習っていないモノはありませんが、前の学年で登場したモノが当然のごとく大量に出題されます。短期記憶に頼ってきた子のアタマの中に、そんな過去の知識は残っていません。これが模試を難しく感じるしくみです。

国語はまさしく実力問題。文章を読むスピードと読解力は比例しません。ですが、読書量と文章を読むスピードはある程度関係があります。

要は慣れです。

スピードが遅い、それだけで大きなハンデを背負います。落ち着いてやれば解けるのに、という反省を毎回している生徒は、読解スピードを速くしない限り、毎回同じ反省をくり返すことになってしまいます。そう、解くための時間が短くなってしまうからです。

このように、初見の問題への対応が試されるのも模試の大きな特徴の1つです。

模試は何を使えばよいのか分かりづらい


主に数学で発生する事態がコレです。

定期テストなら、事前に範囲が告知されています。極端な話、範囲表に「1次方程式の利用」と書かれていたら、文章題は「どうせ1次方程式を作れば良いんでしょ?」と単純に考える事ができます。もっとも、その通りなので何も返す言葉がありません。

さて、模試はどうでしょう。何しろ全範囲ですから、同じ文章題でも、1次方程式、連立方程式、2次方程式、1次関数など、使える武器はたくさんあります。そのどれを使うかは、問題文から読み取らなければなりません。そのとき試される力は、情報処理能力や文章読解力です。先入観を持たず、問題から必要な情報を読み取り、整理し、時には表や図にまとめ、使えるヒントを元に立式するのです。


模試で試されているのは「実力」


いかに普段から長期記憶を積み重ねているか。

いかに初見の問題をクリアできるよう訓練されているか。

いかに多くの知識から適切な方法を引き出してこられるか。


平たく言うと、これが「実力」です。

定期テストの得点は伸びるけど、模試では得点が取れない。こういう子は残念ながら実力不足です。そして、日常の勉強がおろそかになっている傾向があります。

ならば対策は簡単。テスト前の勉強に頼らず、日頃からインプットやアウトプットを欠かさずやっていれば良いのです。様々な誘惑が周囲にある中学生にとって、日常的な勉強時間の確保は難しいかもしれません。難しいからこそ、やった人とそうでない人の差が大きくなります。

なら、やらなきゃ損でしょう?

困ったことに、世の中には逆のパターンの子がいます。定期テストはあまりパッとしないけれど、模試になると上位に来る、という子です。ちなみに私はこちらのパターンでした。

日常的に勉強をする習慣があると、模試での得点力が上がります。ここまでは理想的ですよね。その状態でテスト勉強をみっちりとやればいいんですが……その根の詰め方が甘い。そういう子がこのパターンです。

日常の勉強と比較して、何倍もテスト前に勉強をする子は、定期テスト>模試になります。
しかし、日常の勉強+α程度しかテスト前に勉強をしない子は、定期テスト<模試になりがちです。

入試に強いのは、後者のタイプであることは言うまでもありません。ただし、定期テストで伸び悩む分、内申が低い傾向にありますので、若干入試に向けて不安になるでしょう。


日常の勉強もしっかり行い、テスト前はさらに集中して長時間取り組む。
もちろんそれが理想と言うことは、誰でも分かってはいると思いますが。

模試に弱い人が全体としては多いですので、ぜひそういった人は日常的な取り組みを増やして下さい。


さて。
「模試は実力を測るテストなんだから、俺は何も勉強しないで実力で勝負するぜ!」という生徒が毎年1~2名います。

馬鹿ですか。
無い実力では勝負になりません。ちゃんと準備をして臨みましょう。

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